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J-POPについてあれこれ

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自身の記事のまとめ。90年代後半のJ-POPに強く、あまり取り上げられることのなかった曲の紹介を中心に記事に書きおこしていく。まだ構成も定まっていないため、過去記事も随時修正およ…
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#ビーイング

J-POPレビュー #8 ビーイング系の男性ボーカル曲7選(後編)

後編へ。

90年代のビーイングブームを支えた男性ボーカルアーティストだが、ヒット作のクオリティの高さの反面、その後が続かなかった。ブーム終焉以降の男性アーティストはチャートではほとんど見かけず、コンスタントにトップ10に入るのはBREAKERZぐらいという厳しい状況である。
事務所の売り方についてもどうか。個人的に売り方が気になる例として代表的なものはB'z。2016年10月配信リリースの「世界

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J-POPレビュー #7 ビーイング系の男性ボーカル曲7選(前編)

記事2本では書ききれないので、男性編に突入。

女性ボーカルのZARD・大黒摩季・倉木麻衣の3枚看板でも充分豪華だが、ビーイングをつくり、牽引したのは男性ボーカルアーティストだろう。創設者の長戸大幸は若手時代の暴威(BOOWY)に携わり、事務所の基礎を造ったのは(ビーイングを前面に押し出してはいなかったが)TUBEであった。そして30年もの間日本の音楽シーンを牽引するB'z。90年代のミリオン連発

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J-POPレビュー #6 ビーイング系の女性ボーカル曲7選(後編)

前編に引き続き、4曲を紹介する。

ビーイング系のアーティストはメディア露出が少ないというのは前編でも触れているが、90年代初頭にはB.B.クイーンズやZARDが音楽番組に出演していた。ブームがピークを迎える頃には見かけなくなっており、露出を控えるメディア戦略が定着した。
当時、ネットやSNSのない時代。タイアップやテレビCM以外に、ビーイング歌手のPVが流れる「NO.」というミニ番組があり、ブー

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J-POPレビュー #5 ビーイング系の女性ボーカル曲7選(前編)

今回は、90年代のCDバブル期に一世を風靡したビーインググループに所属するアーティスト。

高視聴率ドラマ主題歌がミリオンヒットを連発した90年代初頭、プロデューサーブームを巻き起こしJ-POPそのものを変えてしまった小室哲哉の時代の90年代中盤。丁度その間のおよそ2年間がピークとなったのがビーイング系のアーティストたちである。
創設者にして実業家の長戸大幸の手腕により、織田哲郎や栗林誠一郎、大野

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