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幼少の頃、どうしても買ってほしいお菓子があった。でも、親には言い出せなかった。(その壱)

私は、現在の長崎市のチトセピアがある場所にあった公営アパートから、純心幼稚園まで、仲間と歩いて通っていた。

途中、電車通りを歩いていくのだが、通り沿いのと長崎大学の正門の角に小さな商店があった。
その商店は駄菓子なども売っており、店先にはおいしそうなお菓子が陳列されていた。
当然私は、行き帰りにそのお店の陳列されたお菓子を見つめながら歩くのだが、中にどうしても「いつか、どうしても買ってもらいたい!」と思わせるお菓子が置いてあった。

それは、今でいうミッキーマウスのようなキャラクターがプラスチックのような物で作ってあり、それが細長い容器に詰められたチョコレート菓子?の上にはめられていた。

今でも、スーパーのお菓子コーナーに行けば、いくらでもあるような物だったのだろうけど、その当時、毎日歩く商店のウィンドーの高い所に陳列してあるそのお菓子は、文字通り「憧れ」であった。

いつか、どうしてもそのお菓子を親に買ってもらいたかった。
しかし、もしそんなことを親に言ったとしても、500%?「ダメ!」と言われるに決まっていた。
お菓子やジュースなどは、まず買ってもらえた記憶が無い。
そのお菓子を手にすることは、夢のまた夢であった。(つづく)

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