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ちょっといいハナシ

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#仕事

職場体験学習では、ただ仕事の手順や内容を教えるのではなく、「金銭に関係なく他人にWinを与え、気持ちを高められることができるか」の第一歩を教えるべき

今や全国津々浦々の中高で、職場体験学習やインターンシップは行われているだろう。 しかし、どうやらその内容は大半が「アルバイトとしての触り」を体験するものにとどまっているようである。 学校から出て社会の中で活動するという新鮮さはあるかもしれない。 しかし、だからと言って、この内容で「働くこと」「仕事をするということ」の意味を伺うものには到底なっていない。 職場体験学習やインターンシップは、ただ仕事の手順や内容を教えるのではなく、「金銭に関係なく他人にWinを与え、気持ちを高

「職業をランキング付けする」こと自体、精神的に貧しい所業。仕事に対する価値観を大事にするならば、ランキングは意味がない事に気付くはず

2022年6月、「就活の教科書」という何とも高飛車?或いは馬鹿げたタイトルを掲げたサイトが、こともあろうに「底辺の仕事ランキング」なるものをUPして大炎上し、さっさと削除するという珍事があった。 サイトそのものも閉鎖したのかと思いきや、まだ実に堂々と?存在している(笑) ベンチャー系の会社サイトあるあるだが、「ほら、私たちはこんなに優秀なんだ!」とばかりに大そうなことを列挙していて、下までスクロールするのに、指が疲れてしまった。 「一事が万事」と言う言葉があるが、削除すれば

若くして毎日、自宅前を掃いている若い人がいたら、その人間力はかなり高レベルであろう

個人の持ち家でなくてもよい。借家であっても、集合住宅でもマンションでも。 但し、店舗は違う。それは「業務」でやっているのだから。 何故か?①毎朝汚れがあるということは、植木の葉っぱなどの可能性が高い。 普段から植わっている植物(生物)のことを認識していて、理解・観察している。また、往来は公共の場であり、公共の汚れを浄化する喜びを知る人間である可能性が高いと推測される。。 ②植物の葉を気にしているということは、植物の年間の生育に関するサイクルなどを把握している。このような人

「うまくいかない」→「よく考える」=「学習する」のサイクルが無いのは「学習」ではない

もっと詳しく言うと、「やりたい、できるようになりたい」→「やってみる」→「うまくいかない」→「よく考える」→・・・となります。 そしてある時、「できた!」という充足感があるのです。 そういうサイクルでなく、「ならう」→「覚える」→「復元(テスト)する」という、ほぼ毎日変化のない学習では、どこにも「学習」がありません。 そういう労苦を何年も重ねて、「自分が何が出来て、何をしたいのかわからないまま」、会社などに就職した後も、「仕事を覚える」→「仕事をこなす」がただ黙々と続い

学校教育に決定的に欠けているものの一つ ⑧  教師にふさわしい人間性を養成し吟味するための基本理念

このシリーズの結論的なものだろうと思います。 この基本理念は何であるか?と尋ねられて、明快に答えられる人はいないでしょう。 近代化を焦る明治政府が、ヨーロッパ諸国の非難をかわす為に、型枠だけをとりつくった「教育制度」のツケを未だに児童・生徒が払わせられているのです。 現実的な問題として、我が子が学校でいじめに遭ったり、不登校などという事態に陥った時に、担任に相談しても埒(らち)が明かなければ、校長や教育委員会に相談すればいいと考えるでしょう。 しかし、ほとんどの場合、何も解

人から「ありがとう」と言われない仕事や働き方は しんどい

コロナ禍は、「仕事」の価値観までも揺るがしている。 息子は、大手チェーンのジムに登録していたが、感染リスクの為、もう長い間休会していた。 いよいよ退会しようと連絡したところ、すでに休会期限を越えているので、課金が発生しているとのこと。 これまで「友だち紹介キャンペーン」の案内ハガキなど、営業はマメに行っているくせに、「休会期限を過ぎてますよ」に関しては、メール1本無い。 クレジット確認を怠った息子にも落ち度があるが、こちらからアクセスしなかったら、「これ幸い」と課金させた

私の教師ノート③ ~チーム・ワークは、求めるものでなく、与えるもの

「チーム・ワークが大事」という言葉。 小さい頃から、いったい何回聞かされていただろう?と思います。 大学2年。 関東の地方大学に入学していたものの、その内容は、想像していたよりもはるかに下回るもので、虚しさを振り払いたい思いでラグビー部へ入部しました。 もちろん自分の為に入部したのですが、チーム側にとってみれば「チームの戦力として使えるか?」だけだったようで、そのような扱いでした。 高校生からやり始めたスポーツだったので、それは十分わかります。 嫌気がさしたのは、ある

NHK高松 にっぽん紀行 「行商すーちゃんの15キロ」~香川 観音寺~

NHK高松制作 にっぽん紀行 「行商すーちゃんの15キロ」。 私の住む長崎とは特別な繋がりはありません。 しかし、車も入れない坂の小径が街の半分近くを占める長崎市にとっては、このドキュメンタリーから教わることが多々あると思い、今回ご紹介したいと思います。 キャプチャー画を多く使用しますが、これは番組内容をわかりやすく説明する為のもので、目的はそれ以外は一切ありませんので、何卒ご了解願います。 香川県観音寺(かんおんじ)市に住む大谷 スミ子さん(愛称すーちゃん)は、201