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人から「ありがとう」と言われない仕事や働き方は しんどい

コロナ禍は、「仕事」の価値観までも揺るがしている。

息子は、大手チェーンのジムに登録していたが、感染リスクの為、もう長い間休会していた。
いよいよ退会しようと連絡したところ、すでに休会期限を越えているので、課金が発生しているとのこと。

これまで「友だち紹介キャンペーン」の案内ハガキなど、営業はマメに行っているくせに、「休会期限を過ぎてますよ」に関しては、メール1本無い。
クレジット確認を怠った息子にも落ち度があるが、こちらからアクセスしなかったら、「これ幸い」と課金させたのだろう。さもしい商売根性だ。
何ら違法でも何でも無いが、「気が利かない、せこい商売」と言える。

こんな商売は、当然「ありがとう」なんて言われる商売とは180度ずれている。長続きはしまい。
せっかく希望を持って入社したインストラクターなども早い内に去るのではなかろうか。


民間でない公務員もそう。
以前、警察官の方と話した時、「我々は、いつも『税金で喰いやがって』などの罵声を浴びせられる」みたいなことを話されていた。

警察官や公務員だって当然「税金は払っている」ので、そんなことを言われる筋合いは無いのだが、そのことよりも「お巡りさん、ありがとう!」と言われない状況の方がきついのだろうと思う。

私自身、教員だったが、保護者や生徒から心からの「ありがとう」と言われた回数は一体何回あっただろうかと考える。きっと少なかったと思う。

ひとつ思い出したのは、佐世保時代のある生徒のお母さん。まだ若くてきれいな方だったが、中3の卒業後、卒業式にお仕事の都合で出席できなかったので、わざわざ封書に「~先生様」と書いて「ありがとう」の、お礼の言葉を贈ってくださった。
しかし、40歳そこそこで急に亡くなってしまった。
かけつけた葬儀場で、教え子だった生徒は泣きながら私に抱きついてきた。
彼は競輪選手を目指すひとりっ子だった。


仕事の大小に関わらず、終わった後に心からの「ありがとう」を頂くことは容易ではない。

しかし、それを目指さなければ、この亡くなった方をはじめ、多くの方々に対し、申し訳が立たないと思う。


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