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少しラクに生きるためのヒント

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#教育

教育を考える ② 「No!は、瞬時に簡潔に伝える」

これは、教師を辞めたずっと後、馬の調教を行っていた時に学んだものである。 馬と言っても、人が触ることもできない「未調教馬」或いは「半野生馬」であった。 当たり前のことだが、馬には「だめ!」なんて言葉は理解できない。 こちらが望む行動をしない時、してほしくない行動をする時は、「体の向き」と「声のトーン」で伝えなければならない。(馬の場合は、人間の皮膚程敏感ではないので、軽く頬を叩くこともある。あくまで懲罰ではなく、知らせることが目的である) それも、やった直後で無ければ意味が

「子育て」のピークは二回ある。後の方が、むしろ本番なのである。

「子育て」について、昔私の兄が、まだ子どもが1~2歳の頃、私に言ったことがある。 『 (子育て)大変だね。子どもが手がかからなくなるのは、まだだいぶ先の方だったと思う 』と。 これはつまり、しょっちゅう病気をしたり、何でも親が手取り足取りして育てる期間こそが「子育てのピーク」というような表現であった。 事実、子どもが成長するに従い、日常のいろいろなことが、自分でできるようになり、また親から物理的に離れて行動・生活するようになる。 私は中学教師であったが、義務教育が終了する

ソリューション的な学習とは、「Win-Winを構築すること」

単調な今の「暗記ー確認学習?」と対極にあるのが、「ソリューション的な学習」である。 ソリューション的な学習=昔から言われてる「問題解決学習」といっても、もちろんいい。 ただ敢えて「問題解決」という言葉を使わないのは、この学習の特徴は、必ずしも「解決」ではないからだ。 日本語で表すと難しいが、「善処への試行錯誤学習」とでも言えばいいだろうか。 例えば、算数で「3人で10個のリンゴを分ける」とする。算数では10÷3=10/3=3+1/3なのだが、実際には3人で3個ずつリンゴ

「働く」の原点は、「自分に向いている仕事(会社等)を探すこと」ではなく、「物事を解決に導くソリューション力を発揮すること」 ①なぜソリューション力なのか?

もう少し言い換えると、「働く」の原点は、「自分に向いている仕事や職業を見つけること」ではなく、「社会に溢れている大小様々な問題などを解決に導くソリューション力を発揮すること」だが、残念ながら、こういった力は現在までの学校では、ほぼ養成されることは無い。 もっと端的に言うならば、子どもは物心ついて、数年のうちに、「なりたい職業」なんて、なれるわけがないし、そんなのがやっていける程あまくないということを悟ってしまうのだ。 保育園の年中さんで「花屋さんになりたい!」と言っていた

私が園芸について「真髄」を学んだyoutubeチャンネルは、実は「学習」の基本であり、「商売」の基本である

それは通称「カーメンくん」の「カーメン君ガーデンチャンネル」。 私は、仕事において剪定は長い間行ってきたが、「園芸」というものに、さほど興味が無かった。 しかし、お客さんの中で、花を育てたいが、なかなか忙しくてうまく管理がままならないという方が少なくなく、必要に迫られ園芸というものを一から学びなおすことにした。 園芸に関する本を中古で買ったり、必要なものは新しく購入した。 また、図書館で何十冊という園芸に関する本も借りて読んだ。 だが、本では所詮、限界があった。 そこ

生きている間に、人に必要な言葉をどれだけ発することができるか。また、言うべきでない余計な言葉を心の中に仕舞っておけるか。

いろんな時代の、いろんな境遇や立場の人が自叙伝などで必ずと言っていいほど書いているのが「その時、〇〇から言われた言葉」です。 それは時にプラスになるものも当然ありますが、圧倒的に多いのは「言われて傷ついた、ショックだった言葉」。つまり心無い言葉ですね。 こういう「悪い言葉」のたちの悪い特性は、発する方がそういうダメージを相手に与えているという自覚が無いことが多いということです。 心無い言葉をコンスタンスに投げつけてくる相手が、職場などであれば、改善の見込みがない場合、最

そもそも日本以外の国では、不登校という概念がそんなに無いし、深刻な問題ではない

そもそも、このnoteだって、「こう書かなきゃならん」とか、「こんな風に書いたらマズい」なんてことはありません。 倫理的、道徳的な問題がなけりれば、好きなすればいいでしょう。 でも、日本人はすぐ、「他から、どう見られているか」を気にしますね。また、とやかく言うところがありますね。 前置きはさておき。 「牢獄?」のような田舎の高校暮らしから、北関東の教員養成大学にやっとこさ進学して、再び落ちこぼれ、自主ゼミナールで出会ったのが、オルタナティブ(別の道、やり方)教育学、あるいは

「老いては子に従え」よりも「老いては、子ども扱いを捨てよ」

「老いては、子に従え」については時代背景もあるので、一概には言えないと思いますが、もし冗談でも、そういう風に言われている人がいるとするならば、その人は、少なくとも子どもから、「いつまでも親だからと言って、親を振りかざし続けて、疎ましく思われている」と自覚した方がいいと思います。 私の教員時代の話です。 ある小さな離島に赴任していた教師時代、勤務していたある学校の校長先生が定年を迎えられました。その校長先生は、とっても人柄がよく、さっぱりしていて、よく生徒や職員のことを見て

私の教師論 ~ 教師はアメフトのQBのようであれ!

QB=クォーター・バック、チームの司令塔です。 ☆ QBは、どんな試合状況においても、その状況、チーム・メンバーにとって最適なプレーを無数にあるプレーの中から瞬時に選び、それにトライします。 ☆ QBは、外側から、上からではなく、輪の中の同じ目線の中から、的確な指示を出します。 ☆ QBは、どんなに敗色の濃い、沈んだ状況においても、全体を鼓舞するべく明るく大きな声でムードをつくります。 ☆ QBは、全体を見ながらも、ひとりひとりのプレイヤーに目線を配ります。 ☆ Q