半人前養鶏屋

山間地で小規模な採卵養鶏(卵の生産)をやってます。他に野菜を作ったり、山の恵みを販売し…

半人前養鶏屋

山間地で小規模な採卵養鶏(卵の生産)をやってます。他に野菜を作ったり、山の恵みを販売して生計を立てて(立てようとして)ます。まだまだ半人前の40代です。

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はじめまして

はじめまして 自営で平飼い養鶏をやっております。 妻の実家である山間地に来てから始めて、はや10年程。まだまだ半人前というていたらくです。 生き物の世話や、田舎暮らしなどをしていると、色々思うことがあるわけですが Twitterなどでは文字制限もあり、上手くまとめられないなぁと感じて、noteを始めてみます。 日記のような、ただ思ったことを書き綴るような感じですが、読んでいただければ幸いです。

    • ナナフシのはなし

      随分と期間があいてしまいました。 今回は、トリビア的などうでもいいはなしですw 先日、ナナフシに出会いました。ウチの周りには結構生息してるので、特別珍しいことはないですが、好きな昆虫なので、ちょっと嬉しいです。 そんなナナフシの疑問。ナナフシというけれど、節の数を数えてみると10以上あります。子供の頃なんで?と思ってましたが、7という数字は、沢山というくらいの意味みたいですね。 更に、本州で一番見かけるナナフシの中のナナフシの和名が「ナナフシモドキ」。これもなんで?っ

      • カブトムシの羽化

        久しぶりの投稿です。 今年の始め、椎茸の原木栽培後の朽ちたナラノキを放置してあった場所を片付けていたらカブトムシの幼虫が沢山見つかりました。ほっておくと大抵どこかのタイミングでイノシシに食べられてしまうので、全部回収して衣装ケースで飼育してました。 そのカブトムシがとうとう羽化しました! 腐葉土(山の土)を入れて、ほぼほぼほったらかしていたのに、かなり大きな子が出てきて嬉しかったです。 これから出てくる他の子が、ちゃんと生きているか?どれくらい大きくなってるか?ちょっ

        • ウリ科野菜全滅

          梅雨とはいえ、あまりの降雨量の多さに土砂崩れしないかとヒヤヒヤする山暮らしの毎日です。 雨の合間を見て畑の見回りもしております。恵の雨ともいいますが、ここまでの湿度や叩きつけるような雨は野菜にとっても水害になります。 今朝も裏山(車で10分)の畑に行くと、畑の中に普通にカモシカがいて食事中でした。 「やられた」 裏山の畑は、何度もカモシカに入られているので、ネットを張っておきながらも、カモシカが今まで食べなかった野菜しか植えてませんでした。 ウリ科の野菜(キュウリと

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        はじめまして

          晴耕雨読...とはいきません

          雨が続いていて、若干不安な山暮らしであります。 農家を始める前は、山の中でのんびり農作業暮らし、雨の日はニワトリに餌だけあげて、後は読書でも楽しもう!なーんて「晴耕雨読」を妄想してました。 もちろん、現実は、そんなに甘いはずがなく、ニワトリは毎日卵を産むので、雨だろうと卵を回収して綺麗にして選別してパック詰めして配達しなければいけません。配達がない日だって、ニワトリの各種餌集め、発酵飼料作り、ニワトリ小屋の点検補修、その他もろもろの作業があります。 雨だろうが、風だろう

          晴耕雨読...とはいきません

          動物がいっぱい

          昨日書かなかったので、今日は2つ目を書いてみます。 山暮らしの困ったところが、ニワトリや野菜が動物にとられてしまうことです。ニワトリの件は、既に書いた通りです。野菜の方もありとあらゆる動物にやられてきました。まずは、何も防御せずに畑をやっていたら、当たり前のようにイノシシにやられました。なので電柵を張ってみたらイノシシは入らなくなりましたが、カモシカやシカが入ってきました。次に高さのあるネットを張ったらカモシカたちは入らなくなりましたが、ネットの下からノウサギが入ってきまし

          動物がいっぱい

          一人前を目指して

          昨日は書き忘れてしまいましたw 北海道での開拓暮らしの様子をあげておられるYouTuberの方の動画を見ていたら、自分と重なる部分がありました。その方もニワトリの卵を生産していて、僕と同時期にキツネに侵入されてしまったんです。その方の悔しさとぶつけようのない怒りと自分への苛立ちの様子が、僕のその時の気持ちのシンクロして、どうにもやりきれない気持ちでした。 その方もそうでしょうけれど、動物が好きでやってるので、ニワトリが死んだことが哀しいけれど、キツネを恨むこともできない。

          一人前を目指して

          養鶏農家の天敵キツネ

          さて「放牧禁止事件」と並ぶ大事件、実際に被害が出てしまった「キツネの襲撃事件」について語ります。 ある日の朝、ニワトリ小屋に行くと沢山のニワトリが無惨な姿になっていました。まだ幼さの残るニワトリで、他の小屋とも離れていたため、騒ぎ声も聞こえませんでした。キツネに侵入されてしまったんです。 今までも様々な野生動物の襲撃を受けてきました。卵やヒヨコを襲うヘビやカラス。ニワトリに加え保管してる餌も食べてしまうタヌキ、アライグマ、ハクビシン、アナグマ。見た目の可愛らしさとはかけ離

          養鶏農家の天敵キツネ

          黄身の色は

          ウチの農園の卵の黄身の色は、薄い黄色=レモンイエローといったところです。現在、一般的に流通している卵の黄身の色=オレンジがかった黄色に比べると薄い色のため、「白っぽいけど大丈夫?」と言われちゃうことがあります。 もちろん、大丈夫です。黄身の色の濃淡では味や鮮度には違いはありません。 前にも少し触れましたが、黄身の色は与える餌によって変わります。流通量の多い一般的な卵を産んでいるニワトリは、トウモロコシを主原料にした餌を食べています。飼料用のトウモロコシは、僕らがよく食べる

          ミニブタのハナコ

          突然ですが、我が家にはミニブタがいます。7歳の女の子で、名前は「ハナコ」です。 ミニブタという種類の動物がいるわけではなく、もとは実験動物として小型に改良されたブタの品種がペットとして飼われるようになったものの総称です。一般的に50キロから100キロくらいになるので「ミニ」といっても肉用のブタに比べると「ミニ」ということで決して小さな動物ではありません。しかも「ハナコ」は、若干規格外で100キロを超えてしまいましたw でも可愛いからいいのです。 そして、ハナコはとっても

          ミニブタのハナコ

          青い卵

          ウチには青い卵を産むニワトリがいます。 青いといっても、薄い水色から緑ががった色といった感じです。 「アローカナ」という品種のニワトリです。よく「餌が違うから青くなるの?」と聞かれますが、餌で色が変わるのは卵黄で、卵の殻の色は餌では変わりません。 南米のアラウカノ族という人たちが飼っていたニワトリのかけあわせから誕生したので、アローカナという名前になったとのことです。 ウチの農園にいるアローカナは純血種ではなく交雑種ですが、それでも産卵数は普通の採卵鶏に比べると少ない

          青パパイヤ

          こんにちは。 重い話が続くと誰も読んでくれなくなりそうなので、ちょっと軽いお話です。 卵の生産がメインですが、他にも色々と少しずつ生産してます。 栽培を始めてから5年目の作物に「青パパイヤ」があります。 パパイヤを完熟していない緑色の状態で収穫して、野菜の扱いで炒めたり煮たりサラダにして食べます。本州の路地では完熟する前に寒さで枯れてしまうので、この「青パパイヤ」の栽培になります。 「パパイン」という酵素が含まれていて、健康にもいいんです。 しかし、栽培している最

          放牧禁止

          時々、「ズルいなぁ」って思ってしまうことがあります。 スーパーなんかで見かける畜産物のパッケージ。その絵柄や写真が自由にのびのびと生活してる動物たちだったりします。でも、殆どの畜産物の元になった動物たちは、そんな生活をしてきたわけではありません。勿論、イメージということで、問題はないのでしょうけれど、釈然としないのです。 今回は、そういった絵柄や写真そのままに、のびのびと動物たちを育てている全ての畜産農家に衝撃を与えた「放牧禁止事件」について書いていきます。 今、日本で

          大事件

          noteを始めるキッカケになったのは、最近2つの大事件が起こったからです。 それについて語るには、Twitterでは向いてないなぁと思った次第です。 1つ目の大事件は、本当に悲しくて悔しくて不甲斐なくってなんですが、キツネの襲撃です。養鶏を辞めようか本気で悩む出来事でした。なんとか立ち直ってますが、これについては、また今後書いていきたいと考えてます。 もう1つの大事件が「放牧禁止」問題です。豚さんの放牧を中止しなければならなくなるかもしれないという話でした。こちらは、最