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養鶏農家の天敵キツネ

さて「放牧禁止事件」と並ぶ大事件、実際に被害が出てしまった「キツネの襲撃事件」について語ります。

ある日の朝、ニワトリ小屋に行くと沢山のニワトリが無惨な姿になっていました。まだ幼さの残るニワトリで、他の小屋とも離れていたため、騒ぎ声も聞こえませんでした。キツネに侵入されてしまったんです。

今までも様々な野生動物の襲撃を受けてきました。卵やヒヨコを襲うヘビやカラス。ニワトリに加え保管してる餌も食べてしまうタヌキ、アライグマ、ハクビシン、アナグマ。見た目の可愛らしさとはかけ離れた獰猛さのイタチとテン。どれも手強く、そのたびにニワトリ小屋は強化されてきました。

しかし、キツネの賢さと執念深さとパワーは凄かったです。なんと小屋の扉を破壊して侵入しました。

なにより被害が酷すぎます。100羽ものニワトリが殺されてしまったんです。もちろん、そんなに沢山のニワトリを1匹のキツネが食べれるはずもありません。殆どは、ただ単に殺されたのです。野生の本能かもしれませんが、食べるわけでもなく大量に殺されたというのは、とても暗い気持ちにさせられました。

ウチのあたりは田舎なので、かつては自家用や副収入として沢山の人がニワトリを飼っていたそうです。それが無くなっていったのは、時代の流れが一番の原因ですが、その次にキツネにやられたショックでやめた人が多いと聞きました。その気持ちがよくわかりました。これは辛いです。

生き残った若いニワトリたちは、別のニワトリ小屋に移動して、幸いなことに無事に成長しています。

とはいえ、キツネとの戦いは続いていくと思うので、様々な防衛策を考えて頑張っていきたいと思います。

もう辛い思いをすることがないように。もうニワトリたちを無惨な姿にしないように。



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