星空の映画祭2022(長野県原村)
長野県原村で開催されている星空の映画祭を訪ねた。
原村の滞在は1泊2日、時間にして15時間という弾丸Tripだったが、思い切って訪ねて良かった。人口1万人に満たない原村で、映画祭が地元の人たちの娯楽として喜ばれているのを実感できたからだ。
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星空の映画祭は、八ヶ岳自然文化園の野外コテージで開催されている、地元では恒例のイベントだ。
一昨年はコロナ禍のため中止、昨年は開催規模縮小のもと実施となっていた。今年は10夜連続、のべ10本の映画上映が行なわれている。
19時開場20時開演と比較的遅い時間帯だが、涼しい気候の中で、のんびりと映画を楽しむことができた。昨夜鑑賞したのは「ウエスト・サイド・ストーリー」。大きなスクリーンに良質な音響機器で、ミュージカル映画にはうってつけの環境だといえる。
ローカルの映画祭だけあって、家族連れで来ているお客さんも多かった。僕は本作を今年2月に鑑賞済みだったのだが、そのときは子どもの姿はなかった。本作に関しては、僕はむしろ小学生にも楽しんでもらう価値があると思っていたので、子どもの姿はとても嬉しかった。(喜かなり昔のミュージカルのリメイクということで、色々な差別表現がそのまま残っている作品だ。だがそういったネガティブな部分を超えて、映画ならではの表現方法が高いクオリティで結実している作品でもあり、小学生に楽しんでもらう価値が十分ある作品だと僕は思うのだ)
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宿泊したコテージのスタッフの方に話を聞くと、コロナ禍以前は、原村をあげてのイベントだったらしい。
原村は標高1000メートルの場所に位置し、夏の間は避暑地として訪ねてくる人も多いそう。コテージへの宿泊と映画祭のチケットを組み合わせての販売も行なうことで、村全体で映画祭を中心とした観光施策に取り組んでいたようだ。開場とともに現地に行かないと席に座ることもできなかったらしい。
だが今では開催そのものがギリギリまで未定だったようで、「気が付いたら今年もやるって連絡が入ったんですよ」とのこと。チケット販売のチャネルもぴあ(+現地販売)に限定されている。続けていくことで価値を生み出し続けてきた映画祭だが、ひとたびイレギュラーなことが起こると、なかなか元通りに盛り上げることが難しそうだなと感じてしまう。
ちなみに原村の観光産業もコロナ禍の影響を受けているそうだ。例年この時期はどこのコテージも観光客で賑わうそうだが、なかなかお客さんが入らないとのこと。原村は、近くに八ヶ岳を有しており、登山客が多くアクセスする。林間学校で訪れる学生も多かった。自然豊かで空気もおいしく、魅力溢れる土地なのに何とももったいない。
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星空の映画祭は、8月16日まで開催中。
ちょうど第7波が到来しているタイミングだが、奇跡的にタイミングが合う方はぜひ来てみてほしい。野外で、十分にソーシャルディスタンスが取れる環境だ。(しかもお客さんは、みな律儀にマスク着用していました)
今後のラインナップはこんな感じ。
8月11日(木) スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
8月12日(金) コーダ あいのうた
8月13日(土) ウエスト・サイド・ストーリー
8月14日(日) スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
8月15日(月) SING/シング:ネクストステージ
8月16日(火) サマー・オブ・ソウル
子ども向け作品だと「SING」のみだが、大きなスクリーンで名作を鑑賞できる機会はなかなか貴重である。
特に「サマー・オブ・ソウル」はものすごく胸を打つ作品であり、Disney+でも観れるけれど、ぜひ映画館などの良い鑑賞環境で味わってほしいと思う。
原村、とても良いところだった。次回は、家族でゆっくり訪ねたいと思います。
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