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「編集とは?」の問いに、2年前に出した僕の答え。

2021年3月23日、1年間通っていた「菅付雅信の編集スパルタ塾」の最終講義の日。

僕はプレゼンで、編集を「ホームラン」だと定義した。

編集とは、ホームラン。
クリーンヒットでは「特別」にはならない

この定義に辿り着いたのは、課題提出ギリギリのタイミング。

課題提出の3時間前、映画監督・庵野秀明さんを密着した「プロフェッショナル 仕事の流儀」が放送された。すでに課題はほぼ仕上げていたが、番組を観て、それまで僕が抱いていたイメージは全部吹っ飛んでしまった。

確か、「編集とは余白だ」とか、細かい言い回しをこねこね考えていたように思う。でも、定義なんてど〜〜〜〜〜〜〜〜〜でも良いと思ったのだ。何をつくって、何を世の中に提示するか。めちゃくちゃに感動してもらって、かつ後世まで語り継がれる作品を生み出すことこそ、大事ではないかと思ったのだ。

それって何だろう?と思ったときに、真っ先に思いついたのがホームランという言葉だった。別に「編集とは、ダンクシュート」でも、「編集とは、横綱相撲」でも、なんでも良かった。

クリーンヒットじゃない。ホームランなんだと、それだけ伝われば良いと考え、あとは、そのときに考えていたこと(自分で事業を始めようとしていること、実現したい商品企画のアイデアなど)をどーんと書いた。

3時間で仕上げたプレゼン資料は、それはそれは粗いものだった。でもプレゼン後に講評いただいた嶋浩一郎さんと菅付さんからは、「伝わってきた」と言っていただくことができた。

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編集スパルタ塾8期生として、最終講義を終えてから2年経った。

終了直後、1年後に、それぞれnoteを書いている。

特に昨年は、「編集の仕事をしたい」と明記していた。

いちライターとしてどんどん書いていきたい、パブリッシャーとしての機能も持ちたい。

真っ直ぐと、そのときに抱いていた野望を記している。このとき、ホームランを打つんだという意欲は決して衰えていない。

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さて、いまはどうか。全然、ホームランを打つんだという意欲は衰えていない。ホームランを打つことの難しさは日々痛感しているけれど、歩みは止めていない。クリーンヒットを狙おうとしているフシはあるので、そこだけ自分自身に喝を入れなきゃだけど、とにかく前進しているのは間違いない。

2022年4月〜2023年3月までにできたのは、

・自社で運営する映画テキストサイト「osanai」をリリースした
・取引先を増やせた
・コンテンツのライティングだけでなく、キャッチコピーやボディコピーの仕事に携わることができた
・Webだけでなく、紙媒体の仕事も手掛けることができた

という感じ。まだまだ会社としては足元がグラグラ状態だし、世の中にインパクトを起こせているわけではない。

だが、「ローマは一日にして成らず」というわけで。少なくとも、僕の周囲からは一定の評価はもらえている。「信頼」という言葉を使っていいかは迷うけれど、初回受注後に、再度発注いただけることも増えているので、まあまあ頑張れているのではないか。

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じゃあ、2023年4月〜2024年3月までは何をしようか。

・映画の自主上映会を開催する
・映画に関する仕事を引き受ける(パンフレット制作、寄稿、商品開発など)
・映画に関するプラットフォームの企画・開発の検討に入る
・バイネームでのキャッチコピー&ボディコピーライティングの実績をつくる
・ZINEをつくる
・企業向けの定期発刊物を手掛ける

そんなところだろうか。もちろん、いま手掛けている自社サービスの運営にも力を入れ、しかるべき人に届けられるよう発信にも力を入れていくつもりだ。

たぶん、この1年もホームランまでは至らないだろう。

だけど、全力でバットをスイングしたい。空振り三振は恐れない。他者から「あいつ、いいスイングしてるやん」と思われる存在でありたい。

編集とは、ホームラン。

ただのブラフで終わらないよう、来るその日まで、せっせと牙を研いでおこう。

──

最後に勝手に告知ですが、2023年度も編集スパルタ塾は開催予定だそう。11期生の募集も始まっている。

西田善太さん、深澤直人さん、高崎卓馬さん(サイト掲載順)など、社会の第一線で活躍している方々が、2023年度も講師を務めるようだ。講師陣の名前を眺めているだけで、ワクワクしてしまう。

僕のように、企画や編集の仕事に就いていない方も全然大丈夫。とにかくキャッチアップしたいという意欲がある方は、ぜひ受講を検討してほしい。

何より、1年間かけて一緒に戦う同期も、得難い財産になる。

受講中は、心が痛くなることもあるだろう。だけど同じくらい楽しく、充実する時間だと断言する。初回講義は4/11(火)。気になる方は、昨年行なわれた以下プレイベントのガイダンス会も覗いてみてください。

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