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息子と読んだ絵本10選(2回目)
2年前に、当時3歳だった息子のこれまでの絵本遍歴をまとめました。
次男が生まれ、嬉しいことに、どちらも絵本好きな兄弟に育っています。
絵本も文字量が多いものになり、なかなか読み応えがあります。そんな長男、次男の最近のお気に入りを本noteでまとめてみます。(前回紹介した本の著者は外しました。ヨシタケシンスケさんや馬場のぼるさんは、いまでもfavorite booksです)
1. 五味太郎『ことばのあいうえお』
五味太郎さんの絵本、ふたりとも大好きです。僕も幼少期に読んでもらった記憶があるので、親子二代でお世話になっていることになります。
特徴的な絵や、言葉のセンス。どちらも絶妙なバランスで、つい真似したくなるのもポイントでしょう。『ことばのあいうえお』は、ひらがなを覚えるのにも役に立ちます。
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2. 視覚デザイン研究所『あいうえおでんしゃじてん』
「あいうえお」系で、もうひとつ。これは本屋さんで次男が「これほしい!」と指差したのがきっかけでした。(絵本にしては高めですが、だいたい長男のお下がり絵本を読んでいたので思い切って購入しました)
長男も次男も、そのときどきで「好きなもの」が変わっていきます。いまは電車ブームがひと段落しましたが、それでも電車に乗るときは楽しそうで。電車と言葉、それぞれに興味を持てる一冊です。
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3. 鈴木のりたけ『大ピンチずかん』
これは最近売れている本のようです。日常に潜む「ピンチ」をレベル別にまとめた本で、「あ〜、こういうシーンあるよね!」という感じで読み進めていくことができます。
そうそう、うっかり牛乳こぼしちゃうことってあるよね。ピンチだけど、「こういうピンチもあるものだ」と思っているだけで、多少落ち着けるもの。大人も勉強になる一冊です。
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4. 佐藤雅彦、うちのますみ『もぐらバス』
大学時代、佐藤雅彦さんの授業の単位を落としてしまい、ちょっとした負い目があるのですが……。やっぱり天下の佐藤雅彦さん、絵本の構成もおしゃれで、ストーリーもクスっと笑えます。
子どもも楽しいのは、「もぐら」という言葉の語感が楽しいからでしょうか。『ぐりとぐら』にも通ずる語感ですね、しらんけど。
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5. たなかよしゆき『どろだんご』
どらだんごも、「もぐら」に負けじと良い感じの語感です。何より、砂場で真似したくなるようなアクティビティが満載。読んだのが冬だったので、さすがに泥遊びはしませんが……。
こういう野生味が溢れる遊びも、たくさん経験させてあげたいなあと思いました。
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6. 今森光彦『ダンゴムシ』
これは良かった!絵本というより、もはや本ですが、ダンゴムシの生態にフォーカスしていて興味深かったです。
昨年春から夏にかけて、アリやダンゴムシに夢中だった息子たち。繰り返し読みましたが、読むたびに発見がある本でした。
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7. 谷川俊太郎、長新太『きもち』
兄弟が喧嘩したときに、一緒になって読む本です。「『きもち』読もっか」とふたりに言うと、神妙な面持ちで本を読みます。
どちらが嬉しいときに、どちらかが悲しむことがある。だからこそお互いの気持ちを想像しようね、という一冊でした。
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8. なかやみわ『どんぐりむらのおまわりさん』
これも有名な絵本ですね。
絵が緻密で、どんぐりたちの色々な表情が楽しいです。「ひとり」でなく「ひとつぶ」と表記するのも、いちライターとして面白い表現だなあと思いました。
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9. 『101ぴきわんちゃん』
ディズニーの名作の、絵本版。かなりコンパクトにまとめた本ですが、これをきっかけにアニメでも鑑賞しました。
いつか実写版も観ることになるでしょうか。実写版のクルエラ、なかなか良い味出しているんですよねえ。
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10. 川端誠『落語絵本 六 めぐろのさんま』
これも最近の本ですが、子どもでも落語が楽しめることが分かった1冊です。「目黒のさんま」は有名な噺で、それが良い感じにコンパクトになっています。(でも、絵本にしては文字数は多めです)
「読んで〜」とせがまれるたび、落語家のように調子よく読んでいます。でも実際に、プロの「目黒のさんま」の噺を聞くと、やっぱりプロはすごい!と思ってしまいます。いつか、一緒に落語も観に行きたいです。
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以前のnoteで「どんな絵本を読むか、正解はない」と記しました。
その実感は、全く変わりません。ここでは紹介しませんでしたが、ふたりは「おしりたんてい」シリーズや、ウルトラマンなどの特撮ものにもハマっています。興味深そうに怪獣図鑑を眺めたり、ウルトラマンの真似をしていたりするのを見ると、本当に楽しそうだなあとしみじみします。
これからも、たくさん本に触れてほしい。
本が好きで、本で育った僕が抱く、ささやかな願いです。これからも一緒に、たくさん絵本を読もうね。
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まとめ(紹介した10作品)
・五味太郎『ことばのあいうえお』
・視覚デザイン研究所『あいうえおでんしゃじてん』
・鈴木のりたけ『大ピンチずかん』
・佐藤雅彦、うちのますみ『もぐらバス』
・たなかよしゆき『どろだんご』
・今森光彦『ダンゴムシ』
・谷川俊太郎、長新太『きもち』
・なかやみわ『どんぐりむらのおまわりさん』
・『101ぴきわんちゃん』
・川端誠『落語絵本 六 めぐろのさんま』
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