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どぶ板選挙とは何か?

どぶ板選挙って何だろう?

って、今更ながら思って調べたら、もともとは「戸別訪問によって支持を集める選挙活動」のことを意味していたのだそう。

でも、現在の公職選挙法では戸別訪問は禁止されている。だから、もともとの意味が変わっていった(もしくは誤ったイメージのまま何かしらの意味を携えて広まっていった)ことが分かる。

少し調べていたら、こんな記事がヒットした。

それにもかかわらず、いわゆる「どぶ板選挙」は、いまだに選挙戦略の定石です。街頭演説や選挙カーで自らの名前を連呼しては、駅前や商店街に立って街ゆく人に笑顔を振りまく。そんな候補者の姿は、30年前も今も変わらず選挙戦の風物詩です。
そうした選挙戦を戦うのは、何もネットに馴染みが薄い年配の候補者だけではありません。都道府県や政令指定都市の首長戦などでは、むしろ対抗馬であることの多い若い候補者ほど、インターネットと合わせて、むしろそれ以上に時間をかけて、街頭での「どぶ板選挙」に精を出しています。

(東洋経済オンライン「THE昭和「どぶ板選挙」がいまだ健在な深いワケ」より引用)

この記事では「どぶ板選挙なんて、なぜ今更やるのだろう」と提起しておいて、実は合理的なんだよねという結論に至るもの。

でも、街頭演説や選挙カー=THE昭和、というのが所与の前提として掲げられている点に、何らかの世相を邪推してしまうなあと思うのだ。

何度かnoteにも書いているが、名前を連呼するような選挙カーによる選挙活動は、有権者の投票行動にプラスの影響を与えるという研究結果が出ている。

だから、先の記事の著者が記しているように「合理的」なんだけど、それが「どぶ板」と見做されている点に、色々な解釈が可能たらしめるだろうなと思うのだ。

選挙ではそれなりの組織票のことが語られているけれど、むしろ彼らが行なっている「どぶ板」こそが合理的であり、勝つべくして勝っているという気もしている。でも、普段それほど選挙に関心のない層は「あんな非合理的なことをやっても当選してしまうなんて、組織票が〜〜」という感じで、さらに政治から足が遠のいてしまったりするのではないだろうか。(まあ、もちろん組織票があることで「選挙が強い」ということにもなるのだろうけれど)

いずれにせよ、本日の20時で、2023年の統一地方選挙も終わり。一部メディアで報じられているように、6月に衆議院議員選挙はあるのだろうか。全体としての投票率はそれほど変わらないように見えるけれど、きっと勇気を出して「初めて投票に行った」という方もいるはずで。そんな一つひとつの積み重ねに拍手を送りながら、国政選挙や地方選挙のあり方について思いを馳せたいと思っている。(全ての候補者の皆さん、関係者の皆さん、お疲れ様でした)

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