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本人が望み、そして目の前に機会があるのなら、性別問わず誰だってチャレンジする自由がある

久しぶりに、自社の映画メディア「osanai」で原稿を書きました。

7月26日公開の映画「ロイヤルホテル」について。ありがたいことに試写のご案内をいただき、そして素晴らしい作品だったので自ら紹介したかったのですが、上映後1ヶ月のタイミングでの掲載になってしまいました。(関係者の方、ごめんなさい)

「ロイヤルホテル」
(監督:キティ・グリーン、2023年)

話は逸れますが、今回に限らず自ら原稿を書けていなかった理由はシンプルで、私自身の力量&熱量が至っていないことです。osanaiを覗いていただくと分かりますが、書き手の皆さんの原稿はどれも素晴らしく、思いがつまっているものばかり。

変な話ですが、運営している私自身が「私が書くなんておこがましい」と思ってしまっていました。

今回ようやく書けたのは、原稿でも触れていますが、NHKクローズアップ現代で紹介された「起業を志した女性が、投資家からのハラスメントによって精神を病んでしまった」という特集がきっかけです。本当にあり得ない話で、憤りを覚えたと同時に、このことについて書かなければならないとキーボードを叩き始めました。

こういったセンシティブな話を、「ネタ」のような形で消費して良いはずはない。ただ、私にも思うところがあり、映画の感想とともに言語化に挑戦しました。

前作「アシスタント」でパワーバランスの不均衡を静かに訴えたキティ・グリーン監督は、本作で社会にはびこる呪縛を露わにし、そして見事な形で“洗脳から解き放つ”女性たちを描くことに成功しました。

このふたつは間違いなく共振する出来事/物語です。私自身も、久しぶりに納得いく文章が書けたという実感もあります。ぜひ原稿も読んでいただけますと幸いです。

*

言うまでもなく、パワーバランスの不均衡を利用して、力の強い人間がハラスメントの行為を働くことは一切許容すべきではありません。

と同時に、「これ(ハラスメント)で諦めるなら、起業家には向いてない」という発言もまた認めることはできません。

能力が低くても、仮に資質がないとしても、本人が望み、そして目の前に機会があるのなら、性別問わず誰だってチャレンジする自由があるはず。これまでほとんど無力だった私ですが、諦めず、「ダメなものはダメだ」と声をあげていきたいと思います。

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ほりそう / 堀 聡太
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