見出し画像

ハワイなう。30代になってハワイが好きになった男のはなし

#ハワイなう
火曜日から3泊4日でハワイに来ている。
2年前の夏に初めてハワイに行ったとき、頭をからっぽになれる瞬間が堪らなく心地良くて、それ以来うなされたように「ハワイに行きたい」と言い続けてきた。なかなかの重症である。

今は、現地時間の12/13(木)の深夜2:03。
日本よりと19時間の時差があり、日本では間もなく12/13(木)が終わろうとしている頃合いだ。持参したMacBookを開き、わざわざnoteを更新しているのは、いわゆる時差ボケというやつだ。

妻、10ヶ月の息子、父、母。
更にはホノルルマラソンのため先に現地に入っていた弟夫婦と合流し、旅を楽しんでいる。そんな布陣で臨む2回目のハワイ旅行はやっぱり楽しい。
夜発の飛行機で息子が全く寝てくれなくとも、左ハンドル右車線の運転に相変わらず慣れなくとも、英語が聞き取れなくとも、日差しのせいで唇がカサカサになったとしても、ハワイ旅行はやっぱり楽しいのだ。

カイルアビーチは何度だって訪ねたい

2日目の今日は、レンタカーでカイルアビーチまで足を運んだ。
初めてのハワイ旅行で、初めて訪ねたビーチがカイルアビーチだったんだけど、ビーチが醸す開放感に心をすっかり奪われてしまって。ビーチの駐車場に車を停め、ビーチまで小高い丘を越えると、エメラルドグリーンの海が顔を覗かせる。砂浜は薄く小麦粉を敷いたような白で、海水との接地状況によって、豊かな翠のグラデーションを纏っている。

Tシャツを脱ぐ。
全く鍛えていない、ゆるふわボディを恥ずかしげもなく披露する。
海に向かって走り出す。誰に文句が言えようか。

その瞬間だけは、仕事のことをすっかり忘れている。
払い忘れた電気料金のことも。読みかけの本のことも。新年会の幹事のことも。日本から届いたLINEの返信も(未だに既読スルーしている。ごめん)。

2年ぶりのカイルアビーチ。
ワイキキビーチのような喧騒はないけれど、けっこう人が集まっていたように思う。手放しで「楽園だ」とは言えないかもしれない。

それでも僕は、これからもカイルアビーチの非公認・エバンジェリストとして、カイルアビーチの素晴らしさを吹聴していくことだろう。
ハワイを象徴するもの、僕にとっては他でもなく、カイルアビーチなわけです。
(ちなみにカイルアビーチを訪ねるのであれば、ワイキキから結構距離があるので、個人的にはレンタカーをお薦めします。その他注意点はこちら

なぜ僕が30代になってハワイを好きになったのか

ここからは、個人的な話になる。
僕は正直言って、20代の頃はハワイのことを馬鹿にしていた。
というか、リゾート地全般に意義を見出せていなかったように思う。

なので、長期休みを取って海外旅行に出掛けるとしたら、ヨーロッパを中心にプランニングを検討していた。
個別の価値観として、ヨーロッパに対する憧憬があったからだ。微妙なニュアンスの違いではあるが、「ガウディの建築を観たい」という目的意識とそれと明確に異なる。

もっと突っ込んで書くならば。
自分の過去の青さを告白するようだが、ハワイに対して憧憬ないし価値を感じている人たちのことを、僕はちっとも理解できていなかったんだと思う。「なぜわざわざ時間を作ってハワイに行くんだろう」「芸能人を気取ってゴルフでもやるんだろうか」「海に行きたいなら日本国内でも十分ではないか」なんてことを考えていた節がある。

今なら、そんな自分に喝を入れることができる。
「憧憬」というのは数多ある動機の一つであり、そこへの価値だけを声高に主張するならば、それはあまり褒められたことではないんだぞと。

全てを忘れたい
頭の中を空っぽにしたい
リセットしたい
逃げたい
囚われていた何かから解放されたい

あるいは、単純に楽しみたい

全てが、支持されるべき海外旅行の選定理由で良いではないか。

30代で僕がこのことに気付いたのは、もしかしたら丸くなった証拠かもしれない。凡庸な人間の仲間入りを果たしたのかもしれない。20代の自分が今の僕を見たら、もしかしたらガッカリするかもしれない

それでも良い。
また来年も、俺はハワイに行ってやるぜ。

記事をお読みいただき、ありがとうございます。 サポートいただくのも嬉しいですが、noteを感想付きでシェアいただけるのも感激してしまいます。