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ストック素材を生成AIで自給自足する未来

デザイナーのhoriseiです。
生成AIの進化が止まりませんね。
デザイナー間でも話題に上がることが多くなったのではないでしょうか。
今回はデザイン制作で活躍する「ストック素材」が「Stable Diffusion」で自給自足できるのかを検証したいと思います。

はじめに

ポスターやパッケージデザインをする上で、時間や技術、コストに制約のある制作環境では「ストック素材」は欠かせません。今後、生成AIの登場でそのストック素材は確実に増えていくと思います。また、ストック素材に求められることも変化していくかもしれません。
今回の記事は「ストック素材サイト」を否定するものではなく、あくまでデザイナー視点でこういった未来もありうるなというのをお伝えできたらと思います。
また、今回「prompt」(生成するための呪文)の公開はあえてしません。
その理由やヒント、注意点は最後に記述します。
参考資料も載せているのでぜひ最後までご覧ください。

検証

アイコン表現

「Stable Diffusion」で生成した牛・鶏

動物アイコンの中でも牛や鶏は使用頻度高いイメージあります。ストック素材は消費者には気づかれないかもですが、割と素材被りありますよね。生成AIでは他社商品含めて同じ牛マークの使い回しにはならずに済みます。
(過去の記事では「prompt」も公開しているのでぜひご参考に!)

水彩表現

「Stable Diffusion」で生成したトマト・にんじん・桃

野菜や果物も使用頻度が高いかと思います。水彩のイラストからも美味しそう感が伝わってきます。個人的に水彩表現は生成AIの中でもかなり活躍しそうな気がしています。

挿絵素材

「Stable Diffusion」で生成した植物

植物の素材は挿絵や装飾によく合いますよね。植物に限らずですが、こういったものも大量に短時間でできてしまうのが生成AIの強みです。アイデア出しにも間違いないです。

エフェクト素材

「Stable Diffusion」で生成した雷・炎・煙

雷や炎、煙など広告では使用頻度多いかと思います。背景が物足りない時のアクセントにこういった素材は活躍しますね。

その他紹介

https://lexica.art/prompt/bc518986-917a-471a-abcf-1e242d69c75c
https://lexica.art/prompt/1a8d8aa7-9dd1-413b-ae44-fec8dac7cdc6
https://lexica.art/prompt/aa9f234e-1e51-42e4-8396-4975865df80b

部分的にデザイン素材としてもアリなのかなというのを「Lexica」(「prompt」検索サイト)で見つけたものです。
求めているデザイン素材が見つかるかはわかりませんが、
参考になりそうなのをここから探してみるのもいいかもですね。

https://lexica.art/

「prompt」を公開しない理由

さて、「prompt」を非公開にした理由です。
今回の生成では「ストック素材」的なワードを組み込みました。
そうすることで格段と素材としての精度は上がったのですが、一点気になる部分が。。続きます。

ウォーターマークの出現

「Stable Diffusion」で生成してウォーターマークが出現したもの

ウォーターマーク(透かし)とは、ドキュメント ファイルや画像ファイルのコンテンツに重ね合わせるロゴやテキストのことを指します。透かしは、著作権の保護とデジタル作品のマーケティングという 2 つの目的で大切な役割を果たします。

Dropbox, Inc

学習データにストックフォトが含まれているようで生成された素材にはウォーターマークが付いてくることがありました。
これ、どうなんでしょうか。。
解決方法として、ステップ数を上げて生成すると元の学習データから遠ざかっていきます。
レタッチで消せそうですが。。
こういった背景もあり、念のため非公開にしました。
法律に詳しい方、もし見ていたらご教授いただきたいです。
仮にそのまま使用がNGの場合はカンプでの使用やアイデア出しに絞って使用するのがいいんでしょうかね。

おわりに

今、実践的に使用しているデザイナーはまだまだ少数かと思います。
先日、 「Stable Diffusion」が利用できる「Photoshop」のプラグインが発表されましたね。

将来的に誰でも使いやすい状態になれば格段とユーザーも増えていきます。
エンドユーザーとしてその時を待つのもアリですが、今起こっていることをなんとなく理解しとくことも無駄ではないのかなと思います。
ここまでできたらデザイナーの存在意義はどうなってしまうのかと不安を煽るつもりはありません。自分自身も色々と思うところはあったので気持ちはすごくわかります。
制作する上でそれぞれが大切にしているこだわりはありますよね。細部であったり、思想であったり。それはAIに置き替わらない部分だと思います。
なので、クリエイティブに携わる方が変化を恐れず、前向きに考えられるようなればいいなと勝手ながらに思っています。

さいごにTwitterアカウントでは検証や情報も発信していますので、
フォローいただけると嬉しいです!
AIを今後利用していきたいデザイナーの方などぜひ!

https://twitter.com/sei_54_

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