【広告における文章表現を考える】
【はじめに】
文章には「文学的な文章」と「事実を伝える文章」があるとの事。
では、広告の文章は、どちらだろうか?
また、どちら寄りだろうか?
考えてみる。
かつて、コピーライターは「広告文案家」と言われていたそうです。
主に文学部系を卒業した人達が企業の宣伝部に所属して広告制作を行なっていました。
その1人 向井敏さん
1930年 大阪生まれ
大阪大学 文学部 仏文学科卒業
電通勤務のあと、エッセイスト。
1930年9月24日〜2002年1月4日
【向井敏の『文章読本』を読む】
Note 2021年10月30日
【広告における文章表現について】
今回は、広告における文章表現と云う視点から「文学的な文章か?」「事実を伝える文章か?」考えてみたいと思います。
広告コピーに対するコメント
三島由紀夫(1959)
「広告のコピー(文章)は、商品やテーマなど、消費者に注目されるように制作されなくてはならない。
文学的な意味合いの高いモノではないが、独自な技巧を凝らされたモノであって、いわゆる素人の文章ではない。」
天野祐吉(広告批評) (2011)
「コピーを書く作業には、大変なコトバのテクニックが要る。物を売ると云う制約があり、つねに 明るく軽やかに、時にはユーモアも交えて時代を表現していかなくてはならない。このことは、大変なワザだと思う。」
と、それぞれ述べておられます。
【参考資料】
「広告コピーの表現特性について」
大阪教育大学/卒論より
基本的に広告コピーは、送り手から受け手にメッセージを発信し、態度変容をしてもらう事が目的です。
情緒的に表現するか?論理的に表現するか?は、送る内容によっても変わると思います。
【コピーライターの書いた本】
全体的には、言葉の表現(選択)に重きを書いた本が多い。
言葉の表現(選択)をする前段の発想から書いた本など、著者の個性が出ています。
#わたしの本棚
2024.03.25.