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「過疎地と都会地」を考える。

『田舎はいやらしい』
花房尚作 著
光文社新書 (2022.01.30.)

過疎地域とは

人口減少と高齢化が進んだため、地域社会の機能が低下し、生産機能及び生活環境の整備等が他の地域と比較して低い状態に置かれている地域。p.3

都会地域の特徴

自ら進んで多様な社会と結び付くため思考が柔らかく、コミュニケーション能力も高くなる。p.4

過疎地域の特徴

不条理なほど地域の縛りが強くて窮屈である。思春期の多感な子供たちに従順さのみを植え付け、多感さを抑えこんでいる。p.5

発展地域と異なる社会

過疎地域には、強烈な郷土愛がある。
「私たちの郷土は素晴らしい歴史と、格式のある伝統を持つ地域です。」p.28

地域活性化の落とし穴

 食品の落とし穴
① いずれ、その味に飽きてしまう。
② マスメディアに取り上げられて、一定の規模の拡大はしたものの長続きしなかった。
③ 話題から先に進まない。
④ 収支を補助金に頼る p.64

産業構造の罠

▶ 第一次産業:第一次産業従事者に補助金を投入し経営を下支えしている。
▶ 第二次産業:生産性の上がらない地方の地場産業を、就職率を支える目的で補助金を使い工事誘致を行っている。
pp.69〜80.

大切なポイント

① 都心で暮らしていると過疎地域の現実が見えなくなる
② 過疎地域で暮らしていると都心の現実が見えなくなる。  p.106

【ブックレビュー】

光文社新書 Note

『田舎はいやらしい』花房尚作 著

 2022.06.28.