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竹あかりワークショップ三日間お手伝いしてみた

藤島瑛太郎さんの腰巾着(最近はあんまり巾着していない)をして7ヶ月。

なんだかんだ毎月のように竹あかりで関われるのは、かなり嬉しい。
夏頃は竹あかりのイベントが少ないそうで。
ので、3月以降、竹あかりと関われないのか~とか思っていたりもしていたので。

さて——会場は若山農場。そう、ここである。
2月にお邪魔したこの場所で、なんとGW (4/29-5/7)の9日間、まるまる竹あかりのワークショップを行っているというのだった。

若山農場公式ホームページ ガチで連休中毎日行っていました。

若山農場での竹あかりワークショップは今年の4月から本格的に始まったそうで。
このワークショップの場づくりは全て藤島さんに委ねられていたそう。とんでもない期待がかけられているのが既にわかる。

この一ヶ月で血の滲むような努力と工夫で、着々と人気を集めて、現在に至るとか(もうやばい)……。

上杉祭りが終わってから、私が帰路に着いたのはこのワークショップを手伝うため~!

9日間連続ワークショップ。藤島さんが全日ワンオペフル稼働すると、さすがの彼も干し椎茸になってしまう(婉曲表現)。

私の他にも、CHIKAKEN Team TOKYOの皆さんが集結したとのこと!

みなさんと記念写真〜!大好きな人たち!

9日間全日参加したのは竹あかり作家であり千葉県のサムライでもある桧垣和人さん。

竹に直接チョークで下書きして、穴あけはフリーハンドで行うスゲェ人です。
あとすごく優しい。

他の皆さんは二日間お手伝いされるそうで。
私は、はちゃめちゃラッキーなことに二日目でご一緒できることになりました!

CHIKAKENは、全国的に活動であるため、各地域に設置お手伝い集団がいるってぇこと。
そのメンバーと一緒にワークショップを盛り上げたわけです。

藤島さんから話を聞いていたり、設営の時にちらっと話をしたくらいで、正直緊張しかありませんでしたが、本当にあったかくて、竹あかりが大好きなんだなぁって一瞬でわかっちゃう人たちでした。
何かに一生懸命な人って、本当にキラキラしてるし、素敵だし、ええなぁって思うんですよね。つまり好きってことです。

CHIKAKENとは
日本発、世界初の竹あかり総合プロデュース集団。竹灯りを新しい日本の文化にするべく、色んなお祭りやイベントで竹あかりの設置、演出を行っている。
「自分たちのまちは自分たちで灯す」をコンセプトに竹あかりを展開し、まちづくり、地域づくりにも貢献することを目標としている。

CHIKAKENホームページより

米沢から宇都宮へ!

大体200キロ。走行時間3時間くらい。
夕方の高速はそこそこに混んでいて、進みも遅い。襲いかかる眠気をなんちゃってラジオ(デカめの独り言)で乗り切ります。

本当は次の日の朝に向かう予定でしたが、米沢に留まっちゃうと「ワークショップはまた明日行けばいいか~」になりそうだったので、断腸の思いでお祭りが終わったら向かうことにしたのでした。

竹あかりも米沢も大好きだからどっちも中途半端にしたくない!と思った次第でして。

と、決めたのがその日の夕方。
藤島さんへの連絡はまだ。
「来る時連絡して!」って言われていたような、言われていなかったような。「当日の朝(つまりは次の日の朝)伺います!」みたいなこと言っちゃったような。
とりあえず連絡だけ入れておきました。
「今から行きます!住所教えてください!」

社会人的にギリギリアウトな行動でも、許して……。今までの絆に免じて許して……。

「今どこにいます?」
「米沢から飛ばしてます〜」
「米沢!?」
「あれ、言いませんでしたっけ」
「バケモノめ……」

運転の休憩中に藤島さんから掛かってきた電話(人をもののけにしないでほしい)

宇都宮に到着したのは20時頃。
その日のワークショップは終了して、みなさんでご飯を食べているとのことでした。そのタイミングで私もまぜていただけることに!
閉店ギリギリだったけれど! かなり非常識だったけれど!

しかし、しかし。
「よくきたね~」からはじまるあったかい空間。
以前設営でご一緒させていただいた人もいて、懐かしい気分に。半年ぶりくらいの方もいたのに、覚えてくださってとてもとても嬉しい限り!
竹あかりの今後のお話だったり、今日の振り返りも聞けたりして、初めましての方が多い中、どんどん打ち解けていったのを覚えています。

「アイコンタクトでそれぞれの役割についてたよね」などともお話しされていて。たチームワークで効率よく、かつ、楽しく回転させたそうで。なんともすごい。竹あかりのクリエイティブ要素を活かしつつ、全てのお客さんを満足させるべく効率的に、でも機械的に思わせないように工夫されていたとのこと。

話ぶりからして、1日で100組近くのお客さんがいらっしゃったとか。
GW効果と、プロ集団の実力ももちろんありますが、ここまで大人気企画になったのは藤島さんの血と汗と涙だなぁとか思っちゃったりして。
やっぱり、やべぇ人ですね。

プロってすげぇ~~と思うと同時に、あれ?私この人たちと一緒にやるんだよね??大丈夫そ??という気持ちにも。
プロに混ざるペーぺー……。こ、これは……。
かなりのチャンスであるけれども、勝手にプレッシャーも感じてしまいます。せめて足だけは引っ張らないようにしなくちゃな~!とも思います。

当日に移動することになったので、私はもちろん宿なし。
「ま、いざとなれば車で寝るし!」とか言っていたものの、メンバーの方のご厚意でホテルに泊まらせていただくことに。初対面です。

将来の話や私の今の活動なんかを話したりしました。私の話を聞いてくれて、私もその方のお話を聞きます。お互いに知らないことだらけで、それを知っていくのが面白くて仕方ない!って感じでいっぱい話まくっていました。二次会と称してお酒も飲んで……。

年が離れていても、好奇心とリスペクトがあれば、お友達になれるもの。もう私は大好きになっちゃったのですが! 

いざ、ワークショップへ!

次の日。私の車でホテル組を乗せて、若山農場へ向かいます。
三ヶ月ぶりの会場は前回よりもかなりパワーアップしていて(カフェができていた)、とんでもない力強さを感じます。

ワークショップの会場も、いろんな看板や、展示用の竹あかりが置いてあって時間の流れを感じます。ここまで進化したんだ~!と素直に感動。

「周りの動きをみて、自分にできそうなことしてほしい。無理はしないで」

コソッと藤島さんの耳打ち。私が緊張してるの、バレたらしい。もう半年も腰巾着してると隠せないらしいです。

お客さんが入るのは、朝9時から。
GW後半。日本で一番広い竹林を持つ若山農場は、今日もお客さんでごった返しています。開場前から既に並び始めている人の列を見て、この場所の人気度を知ります。ディズニーかしら?

型紙はこんな感じで準備している

型紙の補充をしていると、さっそく時間になって、お客さんがこちらにやってきます。

私はみなさんの説明を聞きながら、ちょっとずつやり方を覚えていく。
多少ワークショップのお手伝いをしているとはいえ、プロか?と言われるとまだ自信がないところ。好きだけどね。好きとプロはまた違うというか。

説明の仕方、穴の開け方、全部手順はそれなりに頭に入っているけれど、色んな人に合わせて臨機応変に対応を変えていくのは、まだまだ慣れていない。

「怪我のないこと」
これが最低ライン。あ、「竹あかりを作ること」かしら。それはそもそもですわな。
プラスアルファ「楽しんでもらう」ということは、人によって楽しさの閾値が違うのですから難しいところ。

ここに私は自信が持てなかった。
こればかしはただ経験を積むだけではなく、自分でも試行錯誤をしていってようやっと感覚を積むもの。よっしゃ~まだまだだ~!と思うと同時に、自分にできるかしら~!と不安になってしまうもの。でも、やるしかないよね。好きだし。

「作業する時も、お客さんに背中を向けないようにして、様子を見るようにしてね」
「掃除しながら、お客さんに「どうですか〜」って軽く声かけるだけで、全然違うからね」

メンバーさんからのお言葉

お客さんに聞こえない声で、ちょっとずつ色んなことを教えてもらえる。
経験と知識。私が考えてもなかった視点から、お客さんへの接し方を教えていただきました。

あとは、皆さんがお客さんに接する態度をチラ見しながら、吸収していく。
説明の仕方、お客さんとの接し方を考える。やはりプロ達なので、自分のスタイルが確立しているのがわかります。

明るく、元気に説明する人、真面目に安全面を強調して説明する人、しっかりと実演しながらドリルの確認をする人……どれも積み重ねられた経験と自分の得意分野にフォーカスしたハイクオリティなものでして。

まだまだだなぁと打ちのめされながらも、でも、でも!と思い直す。
こんなに面白いし、素敵なものなんだから、もっともっと広まってほしい!
そう思うからこそ、自分でも工夫したいって思えるのだ。自分の独自性とかを追求するのはまだまだ先。まずは基礎から。

だんだんお客さんが増えていって、みなさん忙しそう。あちこちから電動ドリルの説明が飛び交う。受付にはたくさんのお客さん……。
さすがに私も見学や準備のままではいられません。

出動するよね〜

見て覚えるフェーズから、接して考えるフェーズへ移行していきました。

最初はおっかなびっくり、オドオドしながら「コ、コンニチハー」と声をかける。と、強張った顔で「コンニチハ」と返ってくる。従来のコミュ障が出てきてしまいました。カミカミの説明と、ガチガチの態度。
お客さんも怪訝な顔をしながら型紙を選んだり、竹あかりを作っていきます。えーん。面白くなくてごめんなさい……。

見ている時はわからなかった緊張感、私の発言一つで作品に影響が及ぼしそうな責任感を一気に感じました。
こりゃあ、なかなかな仕事じゃないですかー!

昨日の無限チケットもぎりにはなかった、もっと「人」を身近に感じざるをえない感覚。
「人は考えて、行動する生き物」だと自覚せざるを得ない状態。
今までぼんやりと捉えていた「人」というものにクッキリ輪郭が与えられたような、奇妙な感覚。

私は今、「人」と関わっている。
私の説明一つで、その人の「何か」が左右されてしまう……。考え方、価値観、型紙のデザインに影響を及ぼしてしまう………。怖いと思ってしまった。

ひええ、もうどうすればええんや。何を言っても失言してしまいそうな気がして、何をやっても失敗してしまいそうな気がして、竹あかりをつくっているのをぼんやり眺めながら、思考停止。
これ以上難しく考えていっても、こんがらがってしまいそう。ぐぅ……。

「大丈夫、たくさん失敗してもいいからね」

すっと交代してくれたのは別のメンバーの方。
穏やかな話しかけ方で、ガチガチだったお客さんの緊張を解きほぐしていきます。その雰囲気でお客さんも、最後には笑顔で完成させて帰っていかれました。私にも、「ありがとうございました」と言ってくれて。ちょっとだけ救われた気分。

「たくさん失敗してもいいからね」
この言葉が私の心をフッと軽くしてくれました。これは別に、なにやらかしてもいいとか、そういう話ではない。
不安と緊張でガッチガチになりつつあった私の心を溶かしてくれる言葉でした。焦りで狭まっていた視野が急速に広がっていく。なんだ、こんなことで焦っていたのか。まだ私、プロじゃないし。

お客さんに満足してもらうのは確かに大事。お客さんに説明をすることで多かれ少なかれ影響を与えるのも、事実。

でも、私一人でやってるわけでもないのだ。たくさんの メンバー仲間がいる。私が仮に失敗したとしても、誰かがカバーしてくれる。し、自分でもカバーできる。一度の失敗で全てがパーになることは滅多にない。ドミノ倒しくらいだ。

なんでもかんでも完璧にやらなきゃと思うと、焦りで何もできなくなるもの。
何もしないということは、状況が変わっていないため、すなわち何かをしても変わらない平衡状態と同じとかいう捻くれ一休さんみたいになりつつあった私の目を覚ましてくれました。

めちゃくちゃ安心しました。ので、「失敗してもいいから後悔しないようにしなきゃ!」と考えを切り替える。
せっかくの貴重な機会に参加しているのでね!暴れ散らかそうぜ!というテンションで。
いや、机とかひっくり返そうとかそういうのじゃないけれど。

と、考えているとだんだんと明るい気持ちになっていきました。

再チャレンジ

いつもの私のまま、でも、ちょっとだけ「竹あかり、知ってますよ!」みたいな、そんな感じで。

「まずは自分が楽しんで」
そりゃね。楽しそうだからやろうとしてるのに。ガッチガチに対応されたら「これから何がはじまるんや……」と身構えてしまうだろう。

楽しそうに話すのも技術。ここに、経験が生きてくる。私はまだまだ積み重ねは浅いけれど、後輩に話すみたいに、先輩に話すみたいに、気楽で、でも尊敬の念も入っている、そんな話し方はできる。
「できないかも」「無理かも」でたじたじしてたら、きっと気が付かなかった。

どんどん楽しくなってきて、面白くなった。
余裕も出てきて、「自分が体験する側だったら、どんな風に説明されたらわかりやすいか」「どんな言葉だったら安心するか」も考え始めた。
同時に増えていくお客さん。「よっしゃ〜!」と積極的に話しかけにいく。

会場はつねに飽和状態で、工事現場みたいな音が常に響いている。
ドリルで穴を開けるのでね。ずっとキュイーーンガガガガガが止まらない。

そのなか、声を張り上げて説明する。万が一の怪我がないように、飛ばす過程なんて一つもないのだ。
土台をしっかりさせるのは、竹あかりに限らず大抵の人生で超重要である。基礎はね。ウン。

気がついたら、焦りはほとんどなくなっていて、客さんに話しかけたりもする。

「たまたま面白そうだな~と思って寄ってみました」
「観光がてら、お土産作りたいなぁと思って」
「綺麗だな~と思って!」

偶然の出会いが多め。これから竹あかりのこと知っていただくのは嬉しい〜!

竹あかりの魅力を改めて感じさせられますな。

受付では別のメンバーさんが竹あかりについて話しています。その語り方に引き寄せられている人も少なくなさそう。竹あかりそのものの力と、メンバーさんの魅力も相まって、とんでもない吸引力を発揮している。

途切れないお客さんの波。脳が動く前に口が動いている感覚に襲われてきました。蘇る昨日の無限チケットもぎり。

「休憩行きな」
藤島さんの一言で現実に引き戻された。私がヤバくなっていたのに気づいたのでしょう。素直に休憩することに。
常に頭フル回転で、常に注意を払っている状態。現代人の集中力は金魚よりも短いと「スマホ脳」で読んだ気がする。8秒だったかな? マックスでも40分だった気がする。

それの何倍も何十倍もフルパワーで集中して見守っていたらそりゃあ、燃え尽きかける。

休憩中のメンバーさんとのお話しながら、のんびり体を伸ばす。
「だんだん説明が上手になってるの、わかったよ!」
「自分にできること探してて、上手く立ち回ってた!」
私の動きをみてくれる人がいて、すごく嬉しかった。あんなにも忙しかったのに、見てくれてるって、すごいなぁ。
ちょっとずつ、私もプロに近づいてるのかしら! 胸、張ってもいいのかしら!とか思った。

これが働くってことなんだな……。

自分が仕事をするなんて想像もつかなかった数年前。
就職活動が嫌で、サラリーマンになるのが嫌で、何かに縛りつけられるのが嫌で、「仕事」というものに就くのが嫌だった。

そんな自分が、こんなにも誰かのために動けるなんて。
誰かが何かを作っていることを自分のことのように喜べるなんて。想像もつかなかった。
夢中で動いて、無心で喋って、たくさんの人の中に眠るキラキラに触れられたような気がして。

これをずっとお仕事としてやってる藤島さんがちょっと羨ましい。いや、大変そうだけど。
普通に九日間連続フルタイムワークショップがやりたいかと言われればなかなか純粋には頷けませんが(普段は土日祝限定。二日間ならね!できそうかなって!)。

魂が抜けたようになった。疲れというか、なんというか。
しんどい! とはなっていない。やりたくない! っていうわけでもない。
ただ、肉体がシンプルに「やりきったよ~!」ってなっているのだ。人間、休息も必要。

ワークショップはちょこちょこ経験していたものの、少人数だったり、知っている人に向けてのものが多かった。ので、今回のような回転率がめちゃくちゃ高くって、短い時間でたくさんの人とお話することが初めて。
よくがんばりましたね、私……。

可愛いすぎるのでさっそく車の鍵につけた

メンバーのまーちゃんにパラコードでキーホルダーを作ってもらえた〜! パラコードはパラシュートで用いられている頑丈な紐のこと〜!

メンバー全員、好きな色と、名前の入ったキーホルダーを作ってもらえました。色違いのおそろっちです。

竹あかりで結ばれる絆、みたいなものが形で見えた気がして。

「竹あかりは、もう家族だから」別のメンバー、チエコさんがいいます。その言い切った姿がとっても格好良くて。

竹好きな人に、悪い人いないんですよ(色んな人から色んなところで聞く言葉)。

竹に惹かれ、竹あかりに惹かれ、そしてそこにいる人とたくさん知り合えて。
その中の家族になれたらめっちゃ最高だなー!!!!とか思いながら。

あったかい場所に迎えていただいて、これを一時的なものにしたくないなぁと、本当に、心から思いました。また竹あかりしたい! そう思えました。

休憩から復活して、日が暮れるまでお客さんは絶えず、フル稼働で頑張ります。
後悔ゼロ!失敗はちょっとした!
でも明日に向けて活かせそうな発見がいっぱいありました。

なんでこんなにも、ミスすることを恐れていたのでしょうか。
失敗しないとわからないことはたくさんあるのに、それをして、恥ずかしって思いたくないのは確かにある。

でも、基本的にわからないことだらけだからなぁ。

真っ向からぶつかって、「違った! なんで!」って思う方が、ぶつかったものの正体がわかりそうなもの。
ちょーーーっとずつ、失敗を恐れないようにしたいなぁ(すぐには無理である)。ちょーーーっとずつ、変われたらいいなぁ(1日1ミリくらいなら変われるかも?)

その日の夜はみんなで打ち上げ!
再び若山さんとも会えて嬉しい限りでした。
朝から大忙しだったので挨拶できず「いつ来たの!?」とか驚かれましたが、お変わりないようで私はニッコリ。覚えてもらっていて嬉しい限りです。

私の米沢祭りの話を楽しそうに聞いてくれたのが嬉しかったな。
前回と変わらず、私が吃りながら話しても、ニコーってしながら聞いていただいて。私もニコーってなってしまう。

前回とはまた違う餃子をいただいて、満腹で帰ります。
これがまた美味しくて!!
若山さんが予約してくだすった寿限無餃子さん。七福神をモチーフにした色とりどりの餃子の一つ、黒い餃子には若山農場の筍が入っていて!

餃子が輝いている!!!!

会話そっちのけですぐ食べちゃいました。アツアツでどれも同じ餃子なのに、全然味付けが違うのに感動していました。全部手包みなのもまた凄くて……。美味しかったぁ。

車の運転があったのでお酒は飲めなかったけれど、飲んだ時と同じくらいの高揚感がありました。この1日が終わってほしくないような、そんな気持ちになります。

それからのワークショップ

本当は1日だけのお手伝いのつもりでしたが、あの場所にいるうちに、どんどん「もっといたい!」という気持ちが強くなって、結局次の日もお手伝いすることになりました。
若山さんも「残れば〜?」みたいな感じだったし。お茶目ですね〜。

それに、長期休暇で出なきゃいけない用事もなかったので、居れちゃう。断る理由もないという。

二日目以降は東京支部のみなさんが帰られたので、藤島さん、桧垣さん、私の三人でワークショップを。半分以上のメンバーが帰られたので心細さを覚えながらもなんとか対応していきます。

心なしか昨日よりも口が回る。やっぱり慣れとか、心の余裕とかが出てきたのでしょうか。
楽しくお客さんとコミュニケーションをとりながら、楽しく竹あかりを作っていきます。
受付表やポップを作ったりして、創作心を刺激されまくる日々を送りました。結構充実感もあって、楽しかったなぁと。

お昼休憩は、若山農場のカフェでごはん。素材にこだわり抜いたキーマカレーが爆発するほど美味しかったです。

爆発物。美味しすぎて危険。

GWは終盤にかけて、だんだん人の流れも落ち着いていて、ようやっとゆっくりとお食事ができました。近くの地域での農家さんが協力されて作られた一つの料理。そんな想いや、工夫された調理法なんかを知ってしまうと爆発せざるをえないじゃないですか。

ご飯も食べて、ワークショップもなんとか終えて、三日目に突入しました。
ここで、私は帰路につきます。
最終日まで残りたかったものの、GW最終日の大嵐の影響により、「早く帰った方が良い」と助言されたので素直に受け取ることに。

米沢帰り、そして住処へ移動するのに運転体力のことを考えてのことでした。
「力不足ってこと~!」と一瞬限界ハチワレみたいになっていましたが、普通にヘロヘロで帰って事故起こされても目覚めが悪いというか、なんというか。

1日でもかなり気力も体力もゴリゴリ削られていって。つらいというのではなく、普段使わない筋肉をしこたま使ったから、というのが大きいのですけれども(これを9日連続で続けた桧垣さんと藤島さん、やばない?)。

そりゃ、わかります。宇都宮から家まで4時間くらいかけないといけないので。新幹線とかなら別ですが……。

こんな時のために、関東住んでいればな~!とか思ったのはまた別のお話。

「最初は穴の開け方とか型紙の貼り方を間違えて教えていたのに、説明も正確になってきたね」
余計なことばかり覚えている藤島さん。ちゃんと見ていてくれたようです。心強かったとも言われてちょっとかなり、嬉しい。
師匠に認められたような気もして、ヘヘッとなります。道はまだまだ遠いですが。

気がついたらワークショップというものに携わってからもう半年近く経過していた。時間の流れを恐ろしく思いつつも、それなりに成長もできているのかなぁと思ったりして。

桧垣さんは九日間連続ワークショップを乗り切られて、私も嬉しい限り。
休憩室で抜け殻になった檜垣さんを見た時は流石に引いたものの、それだけ竹あかりに賭けているんだと思うと、じんわりと温かいものが込み上げてきます。

なんと、このワークショップ中、怪我人は一人も出なかったという。
合計で1000人以上のお客さんが来て、誰一人として嫌な思いをしなかったのだ。とんでもない天文学的な数字だと、私は思うのですが。

こんなにも安心安全、かつ楽しい面白いまたやりたいなワークショップてあります? なくね?
これも全部、藤島さんと、助けに来たメンバーのみなさんの力で成り立っているんですね。
とんでもない経験をしてしまった……。

また みなさんと一緒に竹あかり、したいなぁ。

作ったり、設営したり、どの作業も、竹あかりは楽しい。

こんなにも面白いものに出会わせてくれた藤島さんに感謝だし、そこから繋がれた皆さんにも感謝。大好きな人がどんどん増えていって、楽しい思い出もたくさん増えていきます。

竹って地下茎で増えていくんですって。本当に地下茎みたいに、ご縁と楽しさと面白さがどこまでも伸びていっている。

竹あかり、すごいぞ。
竹あかり、やばいぞ。

もっともっといろんな人に見てほしい体験してほしい。
私はそのために、私のできることをやっていく。
道半ば。まだまだやらなきゃいけないことはたくさんある。辛いし、しんどいし、苦しい時もあるけれど、全部が無駄じゃないと信じて、私は進むのだ。

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