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「足るを知る」ということ

「足るを知る」
好きな言葉です。

実はこの「足るを知る」には続きがあって、正確には「足るを知るものは富む」です。

満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも気持ちは豊かで幸せだということ。人間の欲望にはきりがないが、欲深くならずに分相応のところで満足することができる者は心が富んで豊かであるということ。
中国の思想家、老子の言葉です。


足らないのではなく満たされていることが大切

普段モノを買いすぎたり、自分の収入に見合わない高価なモノを買ってしまうことはありませんか?

これは、モノだけでなくお金や仕事でも同じことが言えると思います。

お金はたくさんあるにこしたことはありませんが、自分らしく使えないお金って本当に必要でしょうか?
出世を求めて毎日夜遅くまで働くかもしれませんが、自分が昇進したときその役割ってキツクないですか?

人間の欲望は無限大だから現状に満足できないと「もっともっと」となるわけです。ボクもそんなときがあったかもしれませんが、この世に生を受けて55年が経ちました。いまでは、心が満たされているのであればそれなりに幸せだと感じるようになりました。たぶん・・😅 
 
 

「足るを知る」で自分に合った良質でシンプルな生活を

いま、ボクは良質でシンプルな生活を送りたいと思っています。
良質というのは高級品に囲まれた生活といっているはわけでもありません。
シンプルというのはモノの量。ボクはミニマリストではありませんが、最近はとりわけ多くのモノを抱え込まないように気を付けています。夫婦二人だけの生活は必要以上にモノを増やすことはこれから訪れるであろう終活の妨げになるからです。

暮らしやすい家具や家電が最小限あって、自分らしい服を身にまとっていればそれが有名ブランドや高級品である必要はありません。毎日の食事も健康面を考えたら外食より内食です。

けっして高級ではないけれど、ボクが満たされている具体的な例を挙げてみましょう。

  • ベンツやアウディにも乗りたいけど今の愛車がボクには丁度いい

  • 高級腕時計も欲しいけど歩数計やスマホ連動できるスマートウォッチはとっても便利

  • パタゴニアやノースフェイスがカッコいいけどモンベルとコロンビアが好き。日常ならワークマンが丁度いい

  • 高級料亭も行ってみたいけど、気の合う仲間との居酒屋が楽しい

  • 名古屋市内のタワマンに憧れるけど、住み慣れた今の家が心地良い


あまり欲深くならずに分相応のところで精神的に満足することができれば、それはそれで良いんじゃないかと・・・。モノやコトにはある程度のこだわりを持ちつつ、心が満たされるホドホドの生活を送りたいなぁと考えています。


不動産賃貸業もホドホドに

ボクの本業は不動産賃貸業、いま流行りの不動産投資です。
2014年に初めて区分マンションを買って人に貸したのが始まりです。以降、融資を利用しながら少しづつ増やしてきました。

不動産投資の王道は『規模の拡大』です。1億円の資産(不動産)よりも10億円、10億円よりも100億円といった具合に、銀行からお金を借りて資産規模を大きくしていくほうが収益は高く経営が安定すると言われています。

ボクの現在の事業規模は不動産賃貸業としてはそれほど大きくはありません。夫婦二人が食べていける程度です。だからといってこれ以上の規模拡大を求めるかと問われれば「NO」です。

なぜなら、規模拡大は良いことばかりではなく裏返しとしてのマイナス面やリスクが出てくるからです。

所有する物件に目が行き届きにくくなり金融機関からの借入額が多くなれば返済リスクは高まります。もちろん、それぞれを補う方法はありますが、自分で補おうとすれば多くの労力や高いスキルが必要になり、人を雇って任せれば毎月のお給料を支払うことは当然としても雇用責任が生まれます。また、どうあがいても一事業者ではコントロールできないリスクも存在します。

ボクに規模拡大に伴うマイナス面やリスクと向き合うだけの能力や胆力(覚悟)があれば良いのですが、自分を客観的に見つめたとき「いまの規模がちょうどいい」というところに落ち着きます。攻めから守りへ、です。

これもまた「足るを知る」ということなのだと思います。


「足るを知る」は現状に甘んじていれば良いという意味ではない

1点だけ誤解がないように書き添えます。
いまのボクは、自分なりにそれなりの努力をした結果として満足していると考えるようにしています。もちろん、自分の力だけでなく周りの皆さんに支えてもらったり、運に恵まれたことも大きかったと思いますが「現状に甘んじていれば良い」と考えたことはこれまであまりありません。その時々に考えて必要な行動をとってきたつもりです。

その結果、自分が設定した目標を達成したり精神的に満たされた状態であるからこその「足るを知る」だと思います。

ボクはたいへん幸せなことに、いまはこの状態にあると思っているので「足るを知る」の気持ちを忘れずに日々を過ごしていきます。他方、人生100年時代と言われるいま、これからの人生を楽しく意味のあるものにするために「現状に満足することなく」まだまだ貪欲に生きていきます😁 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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