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「先生」じゃなくて「〇〇さん」と中学校教員の俺を呼ぶ中学生女子、そのセンスが好きだぜという話

「俺の場合はね」って前提はしておく。基本ほとんどの子たちは「先生」って呼んでくれるから。

でも「先生」って呼ばれるよりは名前がついて、「〇〇先生」の方がうれしいよね。先生は、肩書というか役割でしかないのよ。だから、そこに俺という人間性というか人柄を乗っけてくれる子たちは大好きよ。

「〇〇先生」って呼ぶ子もいれば、最近は「〇〇さん」って会うたびに声をかけてくる子もいる。まじ最高。先生と生徒の役割を超越して、もう一人間としてリスペクトしあっちゃってんのな。俺もお前を尊敬してるぜ。

仕事の名前や役割が、何か大事なものを見失わせてることないかな。いやもちろん、先生の自分って立場を忘れたことはない。良い感じの距離感はずっと大事にしていきたいやん。

でも、「〇〇さん」って呼ぶあの子らは、マジな話を心砕いてちゃんとできるやつらなんだよね。あの子たちは、社会行っても人を救うと思う。めちゃくちゃいいやつらなんだよ。

極論、俺はね、あの子たちにとっての良い兄ちゃんでいいと思ってる。職場でも一番若いのよ、27歳の俺。だから、それぞれ役割がある。

50歳超えたベテランの人たちには威厳みたいなものがいる。でも、27が威厳出しちゃったら、あの子たちは誰に甘えればいいのよ。

家族という縦の関係、友達という横の関係。そのどれとも違うんだな、俺という存在は。斜め上の関係だよ。良いあんちゃんでありたいね、あいつらにとって。

普段はふざけたおじさんでいい。でもね、キメるときはキメる。誰よりも授業楽しくさせてやりてえし、部活はどこよりも良い経験積ませてやりたい。

つまりは1人1人違う個性と、それぞれの尺度と温度感で向き合えればそれでいいんじゃないかって。ゆるくとも、ときにピンとも張れるゴムでつながった関係。

3年生のやつらとはもうあと少ししかこの関係性でいられねえなあ。巣立っていくんだ、どんな歳の重ね方をするか楽しみだよ。

俺も負けちゃいられねえから、お前たちよりも学ぶよ。またいつか会った時に、胸張って話せる俺でありたいもんな。でも、先見る前に、残りの期間を濃密な日々にしようぜ。

じゃあ、今日も子どもたちから学ばせてもらいに。

金曜日、学校行ってきます。

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