中小企業が行うべきマーケティングの基本とは?
大企業では当たり前のようにマーケティング担当がおり、市場調査や顧客の分析、大規模なプロモーションが行われています。
一方、中小企業のマーケティングはというと、全くと言っていいほど何もされていません。
マーケティングが必要であると認識しているのならまだしも、そもそもマーケティングの必要性にすら気が付いていない企業も多くあります。
しかし、競合相手が増えてきた近年では中小企業こそマーケティングのが必要になってきています。
マーケティングとは何なのか?
マーケティングと聞くと大規模なプロモーションを想像される方も多いと思いますが、全く違います。
確かにCMを打つこともマーケティングの一つですが、本質はというと”売れる仕組み””を作るという事です。
その手段として、CMがあったり、ネット広告、交通広告など様々な媒体を使っています。
逆を言えば、広告を使わない方法も存在するという事です。
中小企業の多くはマーケティングに使える予算が限られていると思います。
なので、少しでも費用が掛からない方法を考えていくしかありません。
大企業の成功事例
マーケティングの基本は、売れるための施策を考える事です。
例えば、オンラインファッションサイトのZOZOTOWNが最近行って大成功した施策は「ツケ払い」でした。
若者の多くはクレジットカードを持っていないという事実と、今現在お金がない人でもオシャレを楽しみたいという需要がマッチして大きな効果がありました。
このツケ払いの仕組み自体は、ZOZOTOWNが提供するものではなく、GMOペイメントゲートウェイが提供する「GMO後払い」という決済サービスを利用しています。
つまり、どんな企業でも導入できる仕組みを使って大成功したのです。
市場を調査し、需要を把握し、ネーミングを考え、CMで告知したら大成功したという事です。
中小企業の場合はCMを打つことは出来ませんが、ネーミングを考えサービスを提供するところまでは出来るはずです。
市場調査の方法とは
マーケティングを始めるにあたって、一番最初に行う事が市場調査です。
大企業の場合はユーザーアンケートを実施したり、トレンド分析をしたりと、大規模に行っていますが、中小企業にはその余裕がないと思います。
なので、既存のお客様にアンケートをして、どんな困り事があるのかを調査します。
ただ、闇雲に「どんな事に困っているのか?」と聞いてもお客様の多くは”困っていない”と回答します。
事前に困っている事を予想して、それに対してYES・NOで答えられるようにしましょう。
また、クレームも市場調査の一つになります。
これまでのクレームにはお客様の不満や困り事が詰まっています。
それを分析して、多くの人が困っている事が何なのかを予想する必要があります。
施策考案・需要の把握とは
市場調査が終了したら、施策考案を行っていきます。
どんなサービスなら困りごとを解決できるのか、どんな製品なら不満なく使ってもらえるのかを考えなければなりません。
ここは大企業も全く同じことをしています。
コツとしては、「今までない発想」・「既存の発想」の2案を考えます。
今までにない発想については、予算的・技術的に出来なくても問題ありません。
とにかくアイデアを出すことが重要です。
次にそのアイデアが本当に需要あるのかテストをします。
このテストも既存顧客を利用します。
もし、既存顧客でのテストが難しい場合は社員や家族を利用するのもいいでしょう。
ある程度の需要が把握できれば、どうやってサービスを実現させるかを考えていきます。
ネーミングの考え方とは
売るために重要になってくるのがネーミングの選定です。
いくら良いものを作ってもネーミング次第で売上が変わってきます。
ZOZOTOWNの「ツケ払い」ように既存のサービスですら、ネーミングだけで売上を獲得してきました。
それだけ、ネーミングというのは考え抜かなければなりません。
条件としては、
①言いやすさ
②イメージのしやすさ
③記憶に残りやすさ
の3つを兼ね備えているものです。
例えば、伊藤園の「お~いお茶」なんてまさに全てを兼ね備えていますよね。
他にも「ガリガリ君」「じゃがりこ」「アスクル」なんてのも、概ね兼ね備えています。
由来とか、想いなんかよりも重要になってくる部分なので慎重に決めましょう。
告知の方法とは
大企業と大きく違うのはこの告知の方法です。
大企業の場合は多額の予算を投じてCMを打ったりと様々な告知を実施しています。
しかし、中小企業の多くは告知をする予算がありません。
そこで利用できるのが無料で告知できる媒体を持つことです。
例えば、Twitter・Instagram・Facebook・YouTubeなど様々なSNSが利用できます。
告知とは関係のない面白いコンテンツ・役立つコンテンツを配信していれば、自然とユーザーはついてきます。
そして、ある程度集まったタイミングで告知をするのです。
コンテンツ作りにはかなりの努力が必要ですが、大企業がCMを打つよりも圧倒的に低予算で、コンバージョン率もよくなります。
しかも、一度ファンが付けば継続的に無料で告知できる場所にもなります。
これは、大企業には真似ができません。
というより、手間がかかりすぎて真似をしようと思わないと思います。
だからこそ、中小企業に勝ち目があります。
時間はかかりますが、中小企業が大企業に勝つ方法はこれしかありません。
ちなみに、このnoteも告知の場を増やす目的で始めました。
今のところは、まだ効果が出ていませんが時間がかかるのは承知の上なので継続していきたいと考えています。
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