【歯のトラブルと口臭】体の内側からの整えかた
歯磨きや歯間ブラシなどのケアだけでは減らない歯のトラブル。
中医学では口腔のトラブルは、体の内側の不調が影響していると考えます。
胃腸など消化器官の「脾」の不調。
生命の源である「腎」の弱り。
がおもな原因です。
また口臭も脾の弱り、肺の弱りなどが根本原因です。
食習慣や生活を見直して、体の内側から整えてみませんか。
歯のトラブルの原因
①気血不足
胃腸の働きが低下すると消化吸収力が下がります。
栄養が取り入れられないので歯肉に必要な栄養が不足。
無理なダイエットやストレスでも歯肉の劣えや萎縮、歯がぐらつくトラブルが見られます。
疲れやすい、冷え症、食後眠くなる、顔色が悪いなど気血が十分にないときの症状です。
改善するには、暴飲暴食や冷たいもの生もの、脂こいものなど消化の負担になるものを控えて、胃腸の働きを正常にすることです。よく噛んでしっかり栄養を吸収しましょう。
おすすめ食材は
②腎の弱り
成長や発育に関わり、生命エネルギーの源となる腎は骨を司っています。
「歯は骨の余り」なので腎が弱ると歯にも影響が出ます。
腎は年齢とともに弱っていくので、高齢になると噛む力が弱くなり、歯がぐらぐらし、抜けやすくなるのです。
若いのに虫歯が多い、歯がぐらぐらする場合は腎が元々弱いのかもしれません。ストレッチやウォーキングで足腰を鍛えたり、冷やさないように気をつけて腎を労りましょう。
腎を補うおすすめ食材は、
黒豆、黒ごま、黒きくらげ、黒米、海老、イカ、海藻類ホタテ、牛肉、豚肉、鶏肉など
③胃腸に熱がこもっている
胃腸に熱が溜まってしまい、その熱が上って歯痛などのトラブルが発生。
暴飲暴食など食生活の乱れが続くと熱がこもりやすくなります。辛いもの、刺激が強いもの、脂っこい、カロリーが高いものなど体に熱を生みやすいので食べ過ぎに注意しましょう。
虫歯による歯痛、歯茎の腫れ、出血、口臭、口が渇く、吹き出物などが熱がこもったときの症状です。
胃の熱を冷ますおすすめ食材。
トマト、レンコン、セロリ、キュウリ、冬瓜、キャベツ
大根、豆腐など。
口臭の原因
口臭のケア用品も多くありますが、根本原因は消化器や呼吸器にあります。
飲食物は胃で消化され体の栄養として運ばれます。
不要なものは腸に送られ排泄されます。
が、胃が不調であれば本来降ろすものが降ろせない。
上に上がってしまい口臭となります。
主な原因は、上記と同じく消化の負担となるものの食べすぎ、飲みすぎとストレス。ストレスでも胃腸は弱ります。
気管支炎など呼吸器系の病気で肺に熱がこもると、咳や痰が多くなり、鼻づまりによって口呼吸が増えます。
体を潤わせる水分も減ります。
結果、口中が乾燥し、唾液が減り口内バクテリアが増えて口臭が発生します。
白菜、みかん、梅、レモン、セロリ、パセリ、シソ、緑茶などがおすすめ。
でも胃の中に食べ物を詰め込まないようにするのが先ですね。
歯を磨いていれば歯が丈夫になるわけではないのですよね。普段の生活や食習慣。特に食べすぎ、飲みすぎが歯のトラブルや口臭の原因となるようです。
年齢を重ねるのは仕方ないとして、できるだけ長く自分の歯でものを食べられるように歯を大切にケアしていきたいですね。
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