NOと言えない人の養生
NOと言うのが苦手なのは日本人の特徴ですね。
断ったら悪い、嫌われてしまうかもなどと感じる人も多いでしょう。
中医学的にいいますと、その思考に至るのも体の中の巡りが乱れているからなのです。
体が整うと思考も変わります。
そのとき、体の中はどうなっているのか、
体内からのアプローチを書いていきます。
エネルギー不足
「気」という体内のエネルギーが不足していて、嫌なことを断ったり、自分の意見を言うパワーがない。
(原因)
*消耗
働きすぎ、動きすぎ、気を使いすぎ、考えすぎで気の消耗が激しい。
*供給不足
胃腸が弱っていて、飲食物から気を作り、巡らせる力がない。
甘いもの、脂っこいもの、冷たいもの、生ものの胃の消化に負担をかけるものを摂りすぎている。
(養生法)
十分な睡眠
起きていると、気は消耗するばかりで供給を上回ってしまいます。夜更かしせずに早く寝ましょう。
夜の間に気や血は作られますから、11時〜12時までに寝るのがほんとは望ましいのです。
早寝早起きを2週間も続けると不安感やマイナス思考も減ると言われています。
胃腸を労わる
毎回書いていますが、巡りのもとは飲食物ですから、
胃腸が元気であってこその体とメンタルです。
たくさん食べても弱っている胃では消化ができないので、1日5回くらい。少量ずつに分けて食べましょう。
エネルギーを少しずつ補給しながら、無理をせずにこまめに休憩をするのがおすすめです。
私の経験で言いますと、
性格は変わらなくても思考が巡るようになるので、空気が乱れない、嫌われない断り方を考えられるようになります。
マイナス要素がそれほど気にならなくなるので、割り切って物事を受け止められ、自分の好きなことで気分転換をしたり、切り替えもできるように。
ちゃんと寝て、食べるだけで悩みが解決できるなんて、シンプルすぎて驚きます。
人としての当たり前の営みも努力しないとなかなかできない現代なのですよね。
毎日疲れ果てているのに、仕事や誘いを断れずに悩んでおられるかたは、一度リセットするつもりで生活環境を見直してみませんか。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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