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桜餅が食べたい!〜2年前にもつぶやいていた

日常的に甘いものを食べる人間ではないのだが、最近しばしば甘味を求める自分がいる。歳のせいなのだろうか、体が求めている。

最近、無性に桜餅が食べたくなっていた。東京スタイルのものではなく、関西風の“道明寺“である。季節が下を刺激しているのだろうか。

立川談春の「お若伊之助」、この噺に桜が登場しいても立ってもいられなくなった。

ここまで書いて、同じようなことを過去にも書いたのではないかと思い、調べてみると2022年の4月に書いていた。

つまり、この桜餅衝動は毎年のように、同じ形で生じているのだ。したがって前回の記事とほとんど同じことを書こうとしていた。

ただし、前回書いたのは4月、桜餅の季節が終わろうとしているタイミングである。今回は3月、桜餅は出始めたばかり。したがって、まだしばらく楽しめる。

買い求めた場所は、2022年同様「仙太郎」。今回は、談春独演会の帰り道、銀座三越地下のお店である。店頭には行列ができており、前に回って桜餅があるかどうか確認すると、はたして並んでいる。

列の最後尾につき、自分の番が回ってきた時、ケースの中から桜餅がなくなっている。焦った私は、「桜餅なくなりました?」と聞いたのだが、お店のお姉さんは「まだありますよ」と優しく応えてくれた。この日の幸福の瞬間第2位である。

妻の分と合わせ2個、おはぎも買おうかと思ったが、食べられないのでやめた。確認すると、2年目も全く同じ思考をしている。

さて2024年の桜餅、夕食後にいただいた。小ぶりの桜餅の半分を口に入れる。甘味、道明寺生地の食感、塩気を少し利かせた桜の葉、このハーモニーが見事である。日本人でよかった、この日の幸福の瞬間第1位である。

「仙太郎」のリーフレットには、葉っぱも<召し上がっていたゞきたい。だが二枚とも全部はいかゞなものか?、塩味がつよすぎはしないか?>と書かれている。私は断然二枚派、この塩味がたまらないのだ。また、<是非手づかみで食べていたゞきたい>とのこと。

なお、関東の桜餅についても記載があり、「仙太郎」では<つくれるが、作らない>そうである。京都の和菓子屋らしいコメントだ。

先日は、池大雅が描いた季節のうつろいを紹介したが、和菓子は四季の移りかわりを演出している


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