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和菓子の季節感〜仙太郎の桜餅

「レストラン はやしや」でのランチ後、伊勢丹の地下に行き、夕食に良さそうな食材・惣菜がないかチェックしに行った。催事スペースは、あいにくコーヒー特集、惣菜も目を弾きようなものはなく、生鮮コーナーへ。鮎が出ていたので、ちょっと惹かれたが、きっと近所の魚屋にもあるだろうとパスした(結果無かった)。

「セゾンファクトリー」で“あまおうのジャム“を買い、新宿三丁目駅の方に抜けようとしたところ、和菓子の「仙太郎」の前に短い列が。そう言えば、今年は桜餅を食べていない。

子供の頃、春になると母が桜餅を買ってくるので、よく食べていた。大阪なので、関西の桜餅。大学に入り、東京で“桜餅“を食べた時、思っていた菓子とは違っていた。そして、東京のそれは私にとってはニセモノで、本物の桜餅は、東京では“道明寺“と呼ぶことを知った。

列越しに覗くと、桜餅が並んでいる。「仙太郎」は京都の和菓子屋なので、桜餅は、関西の体で、乾燥させた餅米で作る道明寺粉でできている。 “本物“の桜餅である。

しばし並び、桜餅を2個買い求める。おはぎも美味しそうだったが、夫婦で食べられるのはこの程度の量である。

帰宅し、桜餅を食べる。「仙太郎」のそれは小ぶりで丁度良い。桜の葉の、ほんのりとした塩気ともち米の食感、上品なこし餡が見事に調和し、あっという間に口の中から消えた。

昨日の夜、TBS「マツコの知らない世界」に、イタリア人にして高島屋の和菓子バイヤーを務める女性が登場していた。彼女曰く、<イタリアの菓子も和菓子同様シンプルだが、和菓子の季節感はイタリアにはない>。

桜餅は、“季節感“の代表選手だろう。

川越で知人と会っていた妻は、川越の和菓子屋「亀屋」で柏餅を買ってきてくれていた



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