キズ『鬼』
心を鷲掴みにして放さない、中毒性の高い曲。
6分以上もあるのに、聴き惚れているうちに、すぐ終わってしまいます。
特に、4分29秒を過ぎたあたりの歌詞に鳥肌が立ちます。
まるで心臓の鼓動のような音楽を掻き鳴らした後に、フッと消えてゆく余韻も堪りません。
まるで命の灯火が消える時のよう。
生きる。
それは、死に向かうこと。
この世に生まれ落ちた瞬間から、誰もが死んでいきます。
例外はありません。
この記事を書いているわたしも、今読んでくださっているあなたも、死亡率は100%。
必ず終わりがきてしまうのに、
この世は理不尽だらけなのに、
何のために生きる=死ぬのか?
誰のために死ぬ=生きるのか?
その一つの答えを叫ぶようなこの曲が、わたしは好きです。
他の誰でもない、
君がいる世界だからこそ、
たとえ地獄そのものであっても、
綺麗なままでいられなくて、
キズだらけになったとしても、
この世界で生きる=死ぬ。
…と。
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