見出し画像

Kagrra,『蓮』

 蓮は美しいですよね。

 可憐でありながらも、凛としていて。

 泥の中からでも、清らかな花を咲かせて。

 ※アルバム『珠』収録曲。


 これは、そんな蓮に愛する人の姿を重ねて歌われた、切ない曲です。

 蓮に例えられるほどですから、きっと「君」は身も心も相当に美しい方なのでしょう。

 少なくとも、「僕」にとって、「君」はそういう大切な人。

 けれども、「僕」と「君」とはもう、今世では二度と会えないのでしょう。

 二人の居場所が此岸と彼岸とに分かれてしまったから。

 しかし、「僕」は別れを悟りながらも、本心ではさよならを言えずにいるのでしょうね。

 いつまでも忘れたくなくて。

 しかし、記憶というのは残酷なもの。

 どんなに忘れたくない思い出であっても、日々、思い出せなくなっていくものです。

 まるで、指の隙間からこぼれ落ちる砂のように。

 けれども、忘れたくない。

 いつまでも、失くしたくない。

 ただ、そばにいたい。

 そんな想いがこの曲から伝わってきます。

 花に祈りを託すようにして。

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖