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「自己分析ができていない」と悩むあなたへの3つのアドバイス

就職内定率は2020年6月1日現在で56.9%。昨年同月比で13.4ポイントのマイナスとなっています。(リクルートワークス研究所調査

企業自体が稼働していなかったこともあり、採用活動が遅れていることも影響しているのではないかと思いますが、学生の中には、なかなか内定が取れず、焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。

昨年よりも、就活の進みが遅く不安を抱える今だからこそ、困難の中で満足いく就活を行うために、徹底した自己分析を行う必要があると考えます。

ちなみに、株式会社サポーターズが2019年卒を対象に行った調査では、「就活に満足できなかった人がやっておけばよかったと思うこと」のトップが「自己分析を徹底的にする」です。

逆に、「就活に満足できた人が考える要因」でも「自己分析を徹底的にした」がトップです。

そこで今日は「自己分析ができていない」と悩んでいるあなたに向けて3つのアドバイスをしたいと思います。

アドバイス1 自己分析とは「自分のやってきたことを言語化」する行為だと知ろう

そもそも、自己分析とは何でしょうか。一言でいえば「自分のやってきたことを言語化する行為」です。

企業は面接やエントリーシートを使って、その人を採用するかどうかの判断を行います。わずかな時間の中で、その人の持っている力を見極め、自社で活躍してくれる人かどうかを吟味しなければなりません。

そんな中、学生のアピールが抽象的だった場合、採用側はどう思うでしょうか。

一言「本当かよ?」と思います。

そこで、本当に学生が、アピールした能力を持つ人物かどうか、特に面接で深堀りを行うわけです。

一方の学生側ですが、特に自己分析が甘い学生は、企業の面接官が深堀りを行った瞬間に言葉に詰まりだしたり、即興で意味不明な発言をしてしまいます。

例えば「リーダーシップがある」ことをESに書いた学生が、面接に呼ばれたとしましょう。

面接官:ESの自己PR欄に「リーダーシップがあると書いてありますが、具体的にどのようなリーダーシップがあると考えますか」

学生:「何か・・・人の前に立つというよりも、寄り添う感じのリーダーシップです」

面接官:「実際に寄り添う感じのリーダーシップを取ったエピソードはありますか」

学生:「えーっと・・・アルバイトでリーダーをやった際に、寄り添う感じになるように工夫しました・・・」

こんな感じです。

今まで堂々と話していた学生が、急に自信を無くし、「何か」や「えーっと」を連発します。

なぜか。

それは、自己分析を通して「何か」や「えーっと」の部分が言語化できていないからです。

アドバイス2 あなたがやってきたことについて、「なぜ、どのように」と突っ込みまくり、その理由をきちんと書き出そう

では、どうすれば自分のやってきたことを、言語化できるでしょうか。

そこで大切になるのが深堀りです。

深堀りとは何でしょうか。

それは、あなたの中で何となく思っていることを、「なぜ」と「どのように」を使って、きちんと言語化するということです。

換言すれば、あなたがPRしたいことの根拠を具体的に言語化することです。

そこで、重要なツールが「なぜ」と「どのように」です。

例えば「リーダーシップ」を自己PRの主軸に置く学生がいるとしましょう。

「私はリーダーシップがある」

「なぜそう思うの?」 

「こういう経験をしたからです」

「どのように行ったの?」

「○○という方法を取りました」

「なぜその方法を取ろうと思ったの?」

「こういう環境下だったからです」

・・・というように、面倒くさがらずに、「なぜ」と「どのように」を使って、あなたのやってきたことの深い部分をきちんと言語化しましょう。

ちなみに、言語化するとは書き出すことです。

アドバイス3 一人でなく色々な人に自己分析を手伝ってもらおう

今まで見てきた通り。

・自己分析とは、自分の行ってきたことを言語化すること。

・深掘りとは何となく思っていることを、「なぜ」と「どのように」を使ってきちんと言語化すること。

・言語化するとは書き出すこと。

これって一人でできるでしょうか。

もちろん、ある程度は可能ですし、一人でやるべきです。

加えてですが、ある程度一人でやった上で、ぜひ他の人にも手伝ってもらいましょう。

何故か。他の人が持っている視点と言葉を借りるためです。

例えばあなたが、自分の行ってきたことについて「リーダーシップ」という言葉が一番当てはまると考えていたとします。

しかし他の人から見るとそれは「フォロワーシップ」に見えるかもしれない。

そもそも、他人と話をする中で、「フォロワーシップ」という言葉があったこと自体に気づくかもしれないのです。

ですから、自己分析は自分の殻に閉じこもらず、できれば仲間やOB・OG、キャリアセンターの職員などにも手伝ってもらうとをお勧めします。

特に、社会人は社会人としての経験がある分、学生では持ちえない視点や言葉を持っている可能性があるのでお勧めです。

では最後にもう一度。

・自己分析とは「自分のやってきたことを深堀りして言語化」する行為であることを理解しよう

・あなたがやってきたことについて、「なぜ、どのように」と突っ込みまくり、その理由をきちんと書き出そう

・一人でなく色々な人に自己分析を手伝ってもらおう

以上3つが、「自己分析ができていない」と悩む人へのアドバイスです。

最後に、参考文献を2つ挙げておきます。

もう一冊はこちら

この2冊に共通する主張は、内なる言葉を言語化せよということです。

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