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珍しい宝石として知られるものにはどのようなものがありますか?その希少性が価値にどのような影響を与えるのか?

珍しい宝石とその希少性について


宝石は美しさや輝きから人々を魅了する存在なんですが、中には特に珍しく、非常に希少な宝石も存在します。

今回はいくつかの珍しい宝石とその希少性が価値に与える影響についてご紹介していこうと思います。

ブラックオパール

ブラックオパールは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で産出される、鮮やかな色彩を持つ宝石です。

ブラックオパールの希少性は、その産出地が限られていることと、美しい色合いが緻密に集中していることによります。希少性から需要が高まり、価値が上昇しています。

ブラックオパールに関しては、卸業時代にかなり扱っていて東京の業者さんがよく持ってきてくれました。

良いブラックオパールは、色々な角度から見た時に赤い模様がギラギラと変化する石が良いとされていましたし、実際に見ても思います。

天然石の為、大きさはバラバラなので、ダイヤモンドで取り巻く場合もオーダーメイドが多く相対的に価格は高くなります。小粒で良い石もありますが全体的に大きめでダイヤモンドを豪華に配置したデザインが人気ですね。

理由は石の価値が元々高い事。そして、それを購入出来る年齢層が高い事。
それらを考えると石が大きい事が条件で、加えてダイヤモンドをたくさん使って豪華に見える事がもう一つの条件となります。

小売価格としては200万円で安いくらいで、300万円から500万円の物がメインとなっていました。

レッドダイヤモンド

一般的なダイヤモンドは無色透明ですが、レッドダイヤモンドは赤い色合いを持つ希少な宝石です。

その希少性は、天然の赤い色を持つダイヤモンドが極めて少ないためです。美しい赤色と希少性により、レッドダイヤモンドは市場で高額な値段で取引されます。

卸時代にピンクダイヤモンドを多く扱っていた事もあって、買付に行っていた業者さんと取引がありましたが、数えるくらいしか目撃しませんでした。

その中でも業者さんが大喜びで見せてくれたレッドダイヤモンドがあり、それは、0.2カラットで大きくはありませんでしたが鑑定書を取るとレッドダイヤモンドが取れたという事。

そうするとピンクダイヤモンドと比べて価格が何倍にもアップする事。それから珍し過ぎるからそれでも売れるという事でした。仕入れ価格はピンクダイヤモンドと同じなのでボーナスみたいなもんです。と話していたのが印象的でした。

その価格は石だけで小売価格が1,000万円を超えるほどでしたから、そりゃ業者さんも喜ぶはずですよね(^^)

サンストーン

サンストーンは、太陽の光を反射するような輝きを持つことからその名前が付けられました。希少性は産出地が限られているためであり、特にノルウェー産の"アデラリン"は世界的に有名です。

独特な輝きと希少性から、サンストーンは人気があります。

あまり扱った事がないので分かりませんが、扱いとしては宝石というより相当縁起の良いパワーストーンのようです。

翡翠(ヒスイ)

ヒスイは古くから愛される宝石で、中国などで幸運や長寿を象徴する石として重宝されてきました。

希少性は高品質で透明感のあるものが限られているためです。文化的な背景と希少性が相まって、ヒスイは高い評価を受けています。

ヒスイもブラックオパールと同じくよく扱っていました。客層はブラックオパールと同じなので、商品のデザインとしては同じようなものが多かったのです。

基本的にカボションカットに関しては似合うデザインが少なく一辺倒なデザインになってしまうので、石の良し悪しが売上を決めてしまうので石をしっかり見ると良いと思います。

ヒスイの品質の見分け方ですが、色々な角度から肉眼で見た時にトロンとした輝きがよく分かる石が良い品質とされていました。
あとは裏側からペンライトで見ると石が透けるのですが、透明度と色目、色目の均一性、そして色の鮮やかさなどを見て良い品質を見分けていました。

基本的には肉眼で見たらだいたい想像出来ますし、好みもありますがいい色というのは誰が見ても同じです。

コンクパール

コンクパールは自然界で形成されるものであり、その形成される過程は非常に困難です。

巻貝の内部に異物が侵入することで真珠袋が形成され、それがコンクパールとなります。非常に稀であり、形成するケースも限られています。

コンクパールは通常、他の真珠よりも大きく、特徴的な色合いを持っています。しかし、大きくて高品質なコンクパールは非常にまれであり、その希少性が価値に大きな影響を与えています。

卸業を始めた時に一時期メインで扱っていて、色々な石を見てきました。買付に行っている方と色んな話を聞く事が出来ました。

南アメリカに買付に行っている方は、物腰は柔らかいですが現地に行くと生死に関わる経験をしているので、目が笑っていなくてちょっと怖いなと思った事があります。

さて、話を戻してコンクパールは最近では偶に見る事がありますし、ネットなどでも見るようになりましたが、基本的にとても希少性があって高価な宝石です。それに恐らく今後採れなくなってくるので、余計に高価になると思われます。

良い品質のコンクパールは、鮮やかな赤味と燃えるような火焔模様が見えます。良い品質の物を見ると小粒な物は全く興味を感じないと思います。

ただ、そういった品質の物は数千万円というくらいのものになるので、ただの石好きでも簡単に手に入る宝石ではありません。

希少性が価値を左右している

これらの珍しい宝石は、希少性によってその価値が大きく左右されます。需要が高まれば価格も上昇し、希少性が高まれば高額で取引されることもあります。

また、文化的な要因やその宝石独特の特性も影響します。しかし、どの宝石も美しさと希少性が組み合わさってこそ、多くの人々に愛される特別な存在となるのです。

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