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ウマい馬肉を求めて

〈ジビエ〉がそこそこに好きだ。

猪、鹿、馬…一般的なのはそのあたりだろうか。
書きながら(え?ジビエって何?)となってしまったので、いつものググりタイム。↓

ジビエとは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。(中略)動物の尊い生命を奪う代わりに肉から内臓、骨、血液に至るまで、全ての部位を余すことなく料理に使い、生命に感謝を捧げようという精神が流れています。山野を駆け巡り大空を舞った天然の肉は、脂肪が少なく引き締まり、栄養価も高い、まさに森からの贈り物。

日本ジビエ振興協会HPより

フランス料理のイメージの通り、語源も〈gibier〉でフランス語なのか…!(日本人が勝手に総称となる呼び方を付けたのかと思ってた💧)
この定義だと厳密にいえば馬は違うのか…??
『生命に感謝を』みたいな思想は、前に書いた屠畜見学の記事で書いたことと通ずるものがあるような気もする。↓

小さい頃は、地元で祖父が狩りをしていて、何かあると猪肉をふるまっていた記憶がある。その頃はなんともクセがある(と周りが言うので)、そう思い込んでいて食べた覚えはほとんどない。興味をもったのは社会人になってから。

人生のやさぐれ期だったころ、毎週末一人で街に繰り出し、お酒を飲み歩いていた。

「ジビエが好きってカッコよさそう」というとてつもなくダサい理由で馬刺しを注文したことから始まり、それが予想よりも美味しかったのがよかったのだろう。私の中で馬肉は「ちょっといい、特別なお肉」になっていた。

当時はまだ恋人だった夫に「また美味しい馬刺が食べたい!」言い続けた結果、言い始めた年の誕生日に初めて『馬肉専門店』デビューを果たす。

〈声高らかにヒヒーン〉。
あ、これがお店の名前で。笑

とても美味しかったが、注文した料理の種類は誤算だった。調子に乗って一気に食べたいものを注文したため、終盤には

肉寿司と馬刺しのキャラ被り問題

が発生。…さっき馬刺しをたらふく食べた終えたところで、肉寿司がきた。大量の米のオマケ付き・馬刺し2ターン目の気分だったのは間違いない。最初に食べつくしてしまった焼肉が恋しくなったけど、ここは若さで無事に完食。

部位・タテガミは歯列矯正民泣かせ。

味のレビューはなかなか難しい。
和牛と何が違うのかといわれると特にね。

馬肉の特長といえば『高たんぱくで低脂肪』。
牛肉と馬肉の違いといえば「脂質が少ない」「鉄分が多い」「カルシウム量が多い」あたりが相場だと思っている。

テレビで観る美味しいジビエの食レポなんて
『臭みが全くないですね!』
『すっごく食べやすい!』
『脂の旨味もあって…牛より好きかも!』
だいたいこの3つくらいじゃないだろうか。笑

私の感覚では…馬肉はぷりっとした弾力があって、(部位によるけど)柔らかい。牛よりもさっぱり食べられる。(量でいうと確実に馬の方が胃に入る。)いい和牛はわさびや塩だけど、ニンニク・生姜と合う感じ。まぁ、何にせよ美味しいのだ。( ´ ▽ ` )

ヒヒーン来店から数か月後、夫の誕生日には〈狩人の空〉というジビエ専門店に行った。
ここは馬肉以外もたくさん扱っていて、猪の炭火焼きがとても美味しかった!やっぱり鍋で煮るとか、炭で焼くとか、そういった調理法は臭みがとれるから鉄板なのかも。
臭みの原因って一番は血抜きの仕方らしいけど、フランス現地ではその臭みが最高なんだよ…!的なテンションでワザとニオイを残す調理法もあるんだとか…!わぁお。

(めちゃくちゃ余談)
キムタクの『グランメゾン東京』っていうドラマで鹿肉の料理があって、血とコンソメでスープつくるストーリーあったような。あれは強烈だった!!鮮度と技術がないと絶対無理…!!!

話は戻り現在、転勤を繰り返すうち私は完全に「馬肉難民」となっている。

一度、餃子メインの居酒屋さんで馬刺しを発見!即決で注文。

恐らく重なってなかった部分が少し酸化してる。
でもノー加工でこのツヤは◎

数量限定!肉そのもののポテンシャルもあるけれど、やはり馬刺しはつけタレも重要よね。

そしてなんと…!
少し前、馬刺しの無人販売所を発見……!!!
絶対買おう!と行ってみてびっくり。

めちゃくちゃ高い。

量が少ない(100〜200g)のに、2〜3000円が相場。上赤身とかになるとそれだけで1回の飲み会代なくなるような。馬肉ってこんなに高いの…?!
結局、一番安いユッケ(1000円)を購入。タレも別売であったけどとても買う気になれず、家で調べて自作した。めちゃくちゃ少ないよ…↓

タレと卵で1300円くらいの価値がついた

これなら、あの居酒屋で頼む方が全然いい!!
という、少し苦い思い出もできた。

そんな中実は最近気になっているのが鹿肉。
特に〈やまとある〉というジビエブランドだ。

やまとある|株式会社 RE-SOCIAL HP

捕獲→販売まで一貫して担えてるのは魅力だな、も思ったのと、とにかくサイトの写真が綺麗。
いつか、鹿肉ローストビーフを作ってみたい…!

いつかの炭火焼。この味は忘れない

あー!お腹が空いてきた!!!
おしまい。

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