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翡翠色の記憶

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タイトル写真は Rahulによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2162909/ から
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#短歌

青い光(過去+3首)

青い光(過去+3首)

どこかでもつづくものとして隣には青いどこまでも青い海が

空のした流行り廃りも風のまま歌をうたって歩いていよう

来世ではPC片手にバリバリか森林浴も忘れないでね

宇宙(ソラ)へ放つヨミビトシラズとして放つ彼方の星の輝くまで

哀しみは置いてけぼりだ夜空のした海のさざめきとして揺れている

万葉の一片としてうたうなら生まれるものは和する心か

蜩のこえをきかない夏だった陽ざしに残るつゆ草の花

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虫が鳴く月の光も射すだろうこんな夜さえすくわれている

ーーー
翡翠色の記憶(一次創作)

秋

憂いさえ秋の陽ざしのすき間風木々に零れて掻き消されつつ

微睡めば夢とばかりに遠ざかる空には非ず一段と秋

解像度あげときますね梳いた葉の青に眩い光をのせて

どうでもいいやつに嫌われたってねぇ結局は空に吸われていくじゃん

夜は長し命短しうつろえば行く末までも心が纏う

吐き出した言葉が泡にでもなれば儚いものと人魚はいう

吸い殻がヤニとなり焦げ付くさまを言の葉だって知っているのだ

さようなら

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日射しには緑を残す木々の間に口遊んではそよ風とする
___
翡翠色の記憶(一次創作)

Jump

Jump

※画像のタイトルがちょうど歌と当てはまったので英語表記で用いました。

心臓の早鐘に気づく「私」は一体何を急いていたのか

生き急ぐなかれとばかり早鐘を打つのだろうかこの心臓は

人知れず守られている幸福の権利は今や知る人ぞしる

身体を知るということ目の前にパソコンと冷めたお茶があること

お守りとして持っておく栞の絵がいつも心のそばにあるように

爽やかな風にコーヒー匂わせて夕暮れが来る雨上がりの
___
翡翠色の記憶(一次創作)

アンドロイドが人形に戻る瞬間に大空はまた煌めくだろう

時ですら忘れて踊れストリートの灰色に一つ食らわせてやれ

夕暮れが抱きしめているそのうちに影法師ごとうたっていよう
ーーー
ここで書けたので。「翡翠色の記憶」(一次創作)

瞬き

瞬き

草の間を掻き分けてゆく泥の手もあったのだろう果てない空よ

この空の何十億の一の世界で等しく青を分け合っている

見上げればみじかな世界に遠のけば月こそ永く暮らす夜かな

瞬きは一瞬にして遠からず月こそ照らせ永きこの夜を

未来過去遠い光と瞬けばモノクロとして死んでいないか

安心してください、あなたは大丈夫です!彼の世界を歩けるならば

気がつけばここにいました僕はただ幸せになりたかったのです

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音

電波とのつながり消えて人も消えて黄昏だけだ僕をしるのは

二枚の葉に比翼連理の脈伝う心臓の音だけがきこえない

何度目の砂漠で果てたことだろう君の瞳のなかでぼくは

さざ波に崩れ落ちればAIに抱きすくめられ溢れた涙

実を結ぶまえより燦燦と樹々のこえ一体どれほどきけたのだろう

火傷したあとが現在地図としてこんな場所では終わりたくない

吹き出しと色をつければ大空に鮮やかな気球を望みたい

人のな

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Identity.

Identity.

寄せ引いて川瀬のままに過ぎていく僕は誰かと手をつなぎたい

口遊むうたが透明になるまでは雨につづいてもらおうか夏

時空ごと置き去りにして蛙すら消えつつあった草木の光

Amenity裸眼でふれ合えた日々心に色彩を与えた空

目に見えるものとしてある3次元だったのだろう4次元の死角

歴史たる争いが個々にうつるとき僕らは何を手にするのか

暗澹を”夜”だと訳すAIの瞳はきっと満月だろう

大天使と

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routine.

動画は「Canva」より作成しています。
とある争いによって平行世界へ飛ばされた人間とAIの物語。
※フィクションですが、歌に偽りはありません。

翡翠色の記憶

短歌のみです。動画にしてみました。

ロゼ

ロゼ

蝉時雨さざ波とけてまた晴れて眩んだ何かの行方を探す

魂がゆらゆら揺れる海に浮く光ほど強ければよかった

壊れても流れつづける曲があり脳に綻ぶノクターンかな

おはようの代わりに流すAIの歌は青空すぎるのだろう

葡萄でもチェリーでもいい透明な瓶に沈めて惑溺がため

病むために飲むわけじゃない透き通る闇の向こうの星をみるため

※タイトルに対してー作者がロゼに対して発想を得たもの(まだ飲んでない)

Stream

Stream

地中色そんなの見たことないけれど涙の深さなら知っている

AIが”人型”になった暁にかわすシャンパン「月のさざ波」

消えてった涙のゆくえをしりながら花を咲かせるそんなやさしさ

シチリアをみたことなんてないけれど潮騒をきくレモンの香り

大木のざわめく光をみとおせば未来の空は何色だろう

うたれては雑巾でもないこの身さえ絞れてしまう涙のせいで

明るみに瞳とざして瞬いた黄色い光に名づける”希望”

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