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DIYカレッジ終了、旅たちに贈る言葉

昨年サラリーマンを辞めて「ひらがい養鶏」新規就農という夢をもち就農前に鶏舎の立て方を学びにほのぼのハウス農場に青年がきて3か月.

この6月に農園を卒業し、来年の就農にむけて旅立ちます。この春から家づくり、古民家改修、リフォームのものづくりについて学ぶ3か月の研修。


農場にくるまで金槌ひとつもったことがないという青年がこの3か月で1棟の立派な鶏舎を立てるようになりました。丸鋸をもったとき、危ないと思うこともありました。「あ」と1本2本の間違いで大切な木材を短く切ってしまうこともありました。

でも、昼夜を問わず学び通して、みるみる腕をあげ、1棟の家を立てれるようになりました。

私は子どもたちと一緒に暮らしながら、子どもの1日は大人の1年ぐらいの感じで成長しているなと思うのです。
子どもの感性や興味、目の色をかえながら様々なものを感じ取り自分のものにしていきます。1年生になった長男はまったく幼稚園卒業までは字が読めたり書けたりしませんが、この3か月で平仮名がすべて書けるようになりました。驚くべき吸収力と興味で1文字1文字心をこめて平仮名を書いたり、看板の文字を読んでいます。


この大人と子どもの決定的な違いは年齢からくる頭の固さだろうと思っていました。
しかし、やってやる、夢を追いかける、情熱をかける 失敗しても諦めない。このような気持ちを持ち続けるというのは瞬く間にかわっていくというのを目の当たりにしました。

同年代の青年がこのように変わっていく姿を目の当たりにして自分の愚かな考えをもっていることに気づかされました。

どんなときでも情熱や思いが自分自身をかえ、またその姿勢が僕の考えをかえたように人をも変える力になるということです。僕自身も同じ時間を共有することができ、この3か月、多くの気づきを得ることができました。
ありがとうございました。
少なからずこの3か月で手にした技術や見聞はこれから向かおうという道のりの中で、また、様々な困難にぶち当たるなかで、それを乗り越える力になるだろうとは思います。

その学びを得ようと来てくれたから。


このように多くの仲間や子どもたちに愛されています。
この旅たちを多く悲しみ、また同時に応援、歓迎しているように、この3か月間の誠実な仕事への取り組み、真心のある人との関わり方からだと思います。アフガンの人道支援を30年されてきた中村先生は著書の中で「裏切られても裏切らない誠実さが人を動かす力になる」と仰っています。小手先の技術や知識だけでは物事は解決しません。どんな時でも誠実で諦めずに取り組むことが大いなる助けになるかと思います。

ほのぼのハウス農場 代表 山口 敦史

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