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【旅×本】編集部が厳選した紹介本まとめ 「なぜ旅をするのか?」ほんのれんvol.16

・この記事では、ほんのれんvol.16「なぜ旅をするのか?」で取り上げた旬感本5冊の紹介記事をまとめています。ページ下部をご覧ください。

・ほんのれんオリジナル小冊子「旬感ノート」から、ほんのれん編集部 編集長仁禮洋子のまえがきを特別に公開。なぜ、いま「旅」を考える必要があるのでしょう?


「いつもの世界」の外に出る

編集長・仁禮洋子

コロナ以前にも増して、街は外国人観光客に溢れている。Google Earthや動画で手軽に旅気分を味わえる時代だからこそ、物理的な移動をともなう「カラダごとの旅」は、これまで以上に大きな意味を持つのかもしれない。

人類は太古から旅をしてきた。ホモ・サピエンスの集団は、約5万年前にアフリカを出て、放浪しながら世界中に分散していった。アジア大陸の東端までやってきた集団が、海を渡って沖縄に上陸した。これが我々の祖先、3万年前の日本人だといわれる。私たちはみな、何百世代もかけてここに辿り着いた、冒険者の末裔なのだ。

日々ネットを逍遥する私たちは、あらゆる情報にアクセスできるように見えて、知らず知らずのうちに、フィルターバブルに閉じている。そんな「予測可能ないつもの世界」から外に出るには、カラダごと旅して、予想をこえた偶然や未知と出会うことが必要なのかもしれない。今こそ、我々の本能に刻まれた「旅」の意味を考えてみたい。


ほんのれんvol.16「なぜ旅をするのか?フィルターバブルの外へ」

旬感本はこちらの5冊!

▼他4冊の旬感本紹介はこちらのnoteから

●1冊目
『弱いつながり─検索ワードを探す旅』
東浩紀(著)幻冬舎文庫 2016 をご紹介しています↓

●2冊目
『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』
森貴史(著)星海社 2023 をご紹介しています↓

●3冊目
『ビジュアルアトラス 辺境見聞録─世界の果てを見てみたい』
  ブルーノ・レゲ(著) 清水玲奈(訳)
  日経ナショナルジオグラフィック 2024 をご紹介しています↓

●4冊目
ウォークス─歩くことの精神史 』
  レベッカ・ソルニット(著) 東辻賢治郎(訳)左右社 2017をご紹介しています↓

●5冊目
旅する地球の生き物たち
 ヒト・動植物の移動史で読み解く遺伝・経済・多様性』

  ソニア・シャー(著) 夏野徹也(訳)築地書館 2022 をご紹介しています↓


●『日本の歴史をよみなおす』『ゾミア』『カレー移民の謎』『そろそろタイムマシンで未来へ行けますか』など、旅を考える10冊を紹介しています↓

どの本が気になりました?読みたくなった本、取り上げて欲しい本、ぜひコメント欄で教えてください!

6万冊の本に囲まれた編集工学研究所「本楼」からお届けしています

▼編集部メンバーにとっての「小さな旅」は?
・ニレヨーコ「保育園の送り迎え」
・おじー「電車のBOX席」
・はるにゃ「ベランダの水やり」
・ウメコ「飲食店で知らない異国料理を頼むこと」