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黒幕はホテル王?『旅行の世界史』に学ぶ、歴史を変えた旅人がすごかった。

本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
編集工学研究所のエディター4名が、古今東西の名著を紹介していく「ほんのれんラジオ」。vol.16のテーマは「なぜ旅をするのか?」

シリーズ3本目は、ズバリ『旅行の世界史』をご紹介!
私たちの旅といえば、車に、新幹線に、飛行機に。座っていても移動できる乗り物ばかりですが、そんなのきっとごく最近の話。

天竺まで経典を取りに行った玄奘や、黄金の国ジパングを紹介したマルコポーロはいったいどんな旅をしていたのでしょう? 「観光」や「パックツアー」が生まれたのはいったいいつ? 旅の歴史を作ってきた8名の「旅人」に迫ります。

▼エピソード
『旅行の世界史』から人類の旅を振り返る
【古代】帰ってきただけで英雄!
・「西遊記」の主人公玄奘/27歳で不法出国/片道3年、凍死、盗賊、転覆…
・人生の3分の1が旅暮らし・アレクサンドロス大王
【中世】おみやげ屋が活版印刷の父に!?
・グーテンベルクの驚きの出自
・職人がネットワーカー
・宿屋の亭主は悪いヤツ!?
・冒険者爆誕『東方見聞録』のマルコポーロ
【近代】1818年、tourismの誕生
・激しめの旅人:アルピニスト
・ジョージ・マロリー「そこに山があるから」
・世界初の旅行代理店:トマス・クック
・明治5年、日本の牛肉食べたらしい
・引率の先生がトマス・ホッブズ&アダム・スミス
・タイタニック号・オリエンタル急行
・ナチスが買わせた片道切符
【現代】人類はついに空を手に入れた
・黒幕はホテル王?チャールズ・リンドバーグは、なぜ太平洋を横断した?
・宇宙にむかうイーロン・マスク
・幻想的で実用的な絵本『未知なる冒険の書』
・トゥクトゥクでボラれ、宝石店につれこまれたはるにゃ

▼紹介した本
『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』 森貴史(著)星海社 2023
『未知なる冒険の書』名もなき冒険家(著)テディ・キーン(編)トゥーヴァージンズ

▼「なぜ旅をするのか?」を考える「ほんのれん」旬感本5冊!

ほんのれんのオリジナル冊子「旬感ノート」より
  1. 『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』
      
    森貴史(著)星海社 2023

  2. 『弱いつながり─検索ワードを探す旅』
      
    東浩紀(著)幻冬舎文庫 2016

  3. 『ビジュアルアトラス 辺境見聞録─世界の果てを見てみたい』
      ブルーノ・レゲ(著) 清水玲奈(訳)
      日経ナショナルジオグラフィック 2024

  4. ウォークス─歩くことの精神史 』
      レベッカ・ソルニット(著) 東辻賢治郎(訳)左右社 2017

  5. 旅する地球の生き物たち 
     ヒト・動植物の移動史で読み解く遺伝・経済・多様性』

      ソニア・シャー(著) 夏野徹也(訳)築地書館 2022

▼旅シリーズ一覧


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