[東京都庭園美術館40周年記念]キーワードから宮家の旧邸宅を読み解く展覧会
アール・デコ建築の名作として知られる東京都庭園美術館。その本館は、1933(昭和8)年に皇族・朝香宮家の自邸として建てられたもので、アール・デコの精華を取り入れた高度な職人技が施された建物として、国の重要文化財に指定されている。建築当初の姿をとどめながら、今なお美術館としての歴史を刻み続ける、保存と活用を両立させた建物だ。
改めて同館の建築物としての魅力に迫る本展では、「Art-Deco」や「Bathroom」といったアルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードにより、建築技法や室内意匠を解説。ウインターガーデンなど通常観覧できないエリアも公開され、美術館の展示室としてではない〝旧邸宅〟としての姿を知ることができる。さらに、現代美術家の視点で同館を読み解いたインスタレーションも展開。旧朝香宮邸を新たな視点で堪能してはいかがだろう。
出典:ひととき2024年3月号
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