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【ボテロ展】あらゆるものを官能的に膨らませる魔法(渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム)

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2022年5月号より)

 人も花も動物も、すべてがぷっくりと膨らんだフェルナンド・ボテロ(1932~)の絵画。美術の教科書などで目にした方もいるのではないだろうか。

《踊る人たち》 2002年 パステル/紙 

 欧米をはじめ、日本やアジアでも人気を博しているボテロは南米コロンビア出身。1950年代後半から美術界で高く評価され、今日では現代を代表する画家のひとりといっても過言ではない。さまざまな対象にボリュームを与えることで、見る者に強い印象を残す。また、その膨らみには、官能やユーモア、アイロニーが込められているのではないかとさえ、感じられる。

フェルナンド・ボテロ

 ボテロ生誕90年の記念すべき今年、本人の監修のもと、初期から近年までの油彩や水彩、素描作品など全70点が展示される。日本では26年ぶりの大規模展であり、ボテロという画家を知るためには見逃せない展覧会だ。

《黄色の花》(3点組) 2006年 油彩/カンヴァス

ボテロ展 ふくよかな魔法
(~7/3)
東京都渋谷区・Bunkamura ザ・ミュージアム
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)

出典:ひととき2022年5月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。

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