マガジンのカバー画像

おすすめの書籍

39
ウェッジから刊行された書籍の中から、ほんのひとときがおすすめする、旅や文化・歴史に関するものをご紹介していきます。
運営しているクリエイター

#最澄

<彼岸の入り>仏の教えを知り、自らを見つめ直す書籍【7選】

皆さん、こんにちは。 9月23日は秋分の日。今日は「彼岸の入り」にあたります。 ところで、彼岸とは何でしょうか。 仏教では、6つの徳目(六波羅蜜)を修めることで、迷いの世界である此岸から悟りの境地である彼岸にたどり着くことができると言われています。 六波羅蜜とは、 の6つを指します。 つぎにご紹介するのは、仏教にまつわる7冊の書籍です。 仏の教えを学び、自らを見つめ直すことで、ちょっとだけ彼岸が近くに感じられるようになるかもしれません。 愛蔵版 心に響く101の言葉多

【最澄と空海】日本仏教の礎を築いた二人の先駆者、その軌跡をたどる2冊

2021年に最澄(伝教大師)は没後1200年を迎えました。また、2023年には空海(弘法大師)が生誕1250年、真言宗開宗1200年という節目の年を迎えます。 同じ遣唐使船で唐を目指したエリート層「最澄」と無名僧「空海」。その交流は当初、師匠と弟子という形で10年近く続きましたが、ある時を境に疎遠になります。 ひとつは、最澄が空海に『理趣釈経』という経典を貸して欲しいと申し出たのに対し、空海がそれを拒絶したこと。もうひとつは最澄の弟子の泰範が空海の元に修行に行き、そのまま

4月8日は、仏教の日。

4月8日は「仏教の日」です。 お釈迦様が旧暦の4月8日に生誕したという伝承に基づき、2014年に世界41カ国の仏教指導者が集った仏教サミットで定められました。6世紀に日本に伝わった仏教は、日本文化を語るうえでも欠かせない存在として、私たちの生活の至るところに影響を与えています。 ここでは、そんな仏教にまつわるおすすめの書籍7点をご紹介したいとおもいます。 仏像に会う 53の仏像の写真と物語 西山 厚 著 美しい仏像には、たくさんの願いが託されている。仏教美術史学者の

「聖徳太子」と「最澄」のメモリアルイヤー 二人の実像と足跡がわかる2冊

2021年は聖徳太子が没後1400年、最澄が没後1200年という節目の年でした。2人が生きた時代は離れており、両者に接点はないように思われますが、じつは最澄は中国の天台山から帰国した後、四天王寺の太子殿を参詣したことが知られています。 日本で天台宗を広めることになった最澄ですが、自分が慧思*や聖徳太子の系譜に連なって「法華経」の正しい教えを継ぐ者であることを自任し、太子を深く敬慕していたのです。 *慧思:中国、南北朝末期の高僧で、天台宗の事実上の開祖 ここでは2人が生き