「コントロールの錯覚①」No.172
ハーバード大学のある研究では、当選番号がわかるだけの宝くじよりも、
自分で数字を選ぶ「ひと手間」を加えた宝くじのほうが、
「なんとなく当たる気がする」という人間の性質があることを明らかにしました。
たとえ偶然であっても、人は「自分で人生を切り開いている」
という感覚に、無類の幸福感を感じるのです。
そういった思い込みのことを、心理学的には「コントロールの錯覚」と呼びます。
この錯覚は、あなたの人生にも大きな影響を与えています。
ガチャのように、「あなたの人生はもともと決まっていて、何をやってもムダですよ」と決めつけられると、反発する気持ちが出てくるでしょう。
「自分の人生は自分で決められる」と、人生を自分でコントロールしている錯覚を感じることによって、私たちは生きるためのモチベーションを保っているのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?