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【マセラティ】マセラティグラントゥーリズモに乗った7年半【後編】

一部の輸入車好きからマニアックな愛車遍歴が面白いと褒められた前回の記事。

今日は後編。いつかずっと、乗りたい乗りたいと心に秘めていたMaserati GRAN TURISMO。当時、アルファロメオを買った某県の輸入車ディーラーの担当の子には自分がずっとMaseratiにあこがれていていつか乗りたいと話していた。Alfa Romeo159の初回車検が近づくある日、担当の子からちょっと見てもらいたいGRAN TURISMOの中古車がありますと。こんな直接的な営業をかける子ではないので、びっくりしつつも向かうと。

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この全裸監督も驚く、衝撃の赤内装。こんな車作れるイタリアってやっぱりすごい国!!って感じるまもなく、「白外装で赤レザーは割と多いのですが、この赤いステアリングは今はもう発注できないのです!」と営業さんが煽ってくる。たしかにこんな内装の車に乗ったことがあるはずなく、この赤い内装だけでも十分に非現実感を得ることができると確信。中古車とはいえ(走行1000km未満なのでほぼ新古)今まで購入してきた車たちとは明らかに違う価格帯で正直言うと相当ビビって悩んだと思う。すぐ売れるような車ではないにせよ、ネットにも掲載せず自分の返事を待ってくれている担当の子。おそらく2.3週間は悩んだと思う。

そして購入へ

自営で事業をしているので、購入前に税理士へ相談。かなり難色をしめされたものの最終的にはお任せしますと。アルファロメオに比べると資産価値が下がりにくいとは思うのでと。今のMaseratiのラインナップにもあるが「クワトロポルテ」という4ドアセダンがある、当初大人数が乗ることも考えこちらの購入を検討していた。しかし、クアトロポルテの中古車としての値下がりが本当にひどいのである。しかし、グラントゥーリズモはスーパーカーとしての印象もあり、当時日本に台数も殆ど走ってなかったので値下がりはクワトロポルテよりは残っていて、もし事業になにかあり売却することになってもリセールバリューの面で安心があるという点まで考え購入に踏切った。鬼の7年ローン、人生最長の自動車ローンだった。

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納車したときは、本当に嬉しかったとともにボディサイズが大柄なこともありとても緊張したのを覚えている。PORSCHEに比べるとボディのやわ感は、否定できないがそれでもしなやかに地面をいなすマイルドなサスペンションと、

官能的なエンジン音

もう、本当に毎日が幸せだった。不満が無かった。見た目、乗り心地、内装の豪華さ、そして意外に思われるかもしれないが居住性も。実は2ドアのグラントゥーリズモだが、大人4人がゆっくり移動できるほどの広さを持っていて乗り心地も見た目よりかなりマイルドなので同乗者にも好評だったのだ。670kmで購入したMaserati GRAN TURISMO。売却までの7年間(実はローン完済までのった人生唯一の車である)の走行距離は76000km。一年で10000km以上。この記事がみなさんに好評であればトラブルだったり、維持費だったりのお話をさせていただきたいが一つ言えることは、

イタリア車は走行に関わる部分の故障は極小

であるということ、エンジンと見た目の国のイタリアというだけあって走れなくなる、エンジンが不調になる、ということは実は一度も無かった。だから、イタリア車が壊れるなんてのは半分以上は近年のイタリア車においてはネガキャンだったのである。日本人のドイツ車信仰の影響もあると思うが。手放して4年ほどになるであろうか。今でもたまに後悔というか、また乗りたいと思ったりもしている。それほどまでに自分の中では完成された車であった。


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