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【運が悪けりゃ死ぬだけか?】『DIE WITH ZERO』を拾う

図書館の予約者が609人だったので、
気になっていたけど、なんかなーって感じで

しぶしぶ

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

ビル・パーキンス著 児島修訳(ダイヤモンド社)


を買いました。



ひとこと。

面白い。


2時間もあれば、流さず飛ばさずとも一気に読めます。


本当にゼロで死ねるか?




たぶん、自分ならできるけど、

「貧乏なんだから、無駄遣いするんじゃねぇ」

という、ごくごく当たり前の反応が家族から返ってきました。


そうだよねぇ。

普通に考えれば。


「自分の好きに使う金があるなら、家に金を入れろ!」

ごもっとも。


趣味の読書で購入する本代(結構毎月かかってますね)。

趣味のベースで購入するシールド代。または高額なエフェクター代

趣味で電車賃をはたいて都心にくり出し映画鑑賞


どうやらお金は自分のために使えば使うほど非難を浴び、
家族に使えば喜ばれる


さて、本書の内容にちょっと触れます。

お金を「交換手段」と考えている一般的な人には、
とってもインパクトのある内容です。


本書では、金は「ライフエネルギー」を表すものだと主張している。
つまり仕事で得た金は、
それを稼ぐために費やしたライフエネルギーの量を表している。
給料の額は関係ない。
1時間働いて稼いだ8ドルであれ20ドルであれ、
それを使うことは、
1時間分のライフエネルギーを使ったことになる。

引用:P29 ルール1 「今しかできないこと」に投資する


これ、なんか腹落ちしました。

お金って、人生のエネルギーと同じなんだ。


最近の1杯1,000円するラーメンを食べるのに、
ライフエネルギーを使うのにはちょっと……。

でも、池田健太郎訳版の『カラマゾフの兄弟』(全五巻)に注ぐだけの
ライフエネルギーは迷わず使ってます(今は希少本ですね)。


カラマゾフの兄弟(一~五) ドストエフスキイ 池田健太郎訳(中公文庫)


だったら、今を真剣に生きることと経験することの価値の大きさが
じんわりとのしかかってきます。


物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。それを理解することで人は、目の前にあるものにもっと感謝できるようになる。

引用:P188 ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する


30代前半のころ。


自分で稼いだお金を
惜しみなく「ゲーム購入」に注いでいた時期がありました。

1本7,000円ほどの新作ゲームを月4本ペースで、
週末には秋葉原でショップ特典のテレホンカード付初回限定版
惜しげもなく買っていました。

最初はワクワクしていましたが、
1年過ぎたころ、ただ買うこと自体が習慣として残ったがために、
ゲームをプレイするでもなく封を切るでもなく
ただただ惰性でお金を使っていたんですね。


これは、本当に後悔しています。


いつまでも子供じゃいられなかったんだなぁ、
としみじみ思います。

ゲームを買う、遊ぶことのステージが終わったことを無視して、
大事なことにお金=ライフエネルギーを投資していれば、
もっともっと、違った光景が現在の眼前に現れたかもしれません


でもですね、


自戒の意味も込めて、この本を拾ったのは実に運がいい


そんな気がしているのです。


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