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なんでもできる気がした夜中と子ども.

台風の影響で外は荒だしい. 昨日は夜空を見上げて夏を思い出していたのに. 

子供の頃にとっての夜中は, もっとわくわくして何処か寂しげで, それでいてなんでもできるような気がした. 

今なら捕まるであろう, 真夜中の小学校の校庭に潜り込んだ昔.  全ての記憶がここに集約している. この草と空は全てを知ってる. それに横たわっている実感があった. 

空を見上げることで, コンディションを確認できるって言うのもなんだか不思議な感覚だけれどなんでしっくりくるのかも考えてみたこともある. 

地球の表面に横たわることで落ち着けたのは, 自分の足が踏んでいる惑星の手触り. 

空を見上げて自分を透けさせられたのは, 全てが繋がっている感覚. 

一即多, 多即一. 

呼吸と風が繋がっていると感じるのは,単なる主観的体験に過ぎなくないと思えるようになったのはきっと自然と生き, 自転の風に靡かれて世界の波に触れたからであろう. 

実に, この一句に共感する. 

古池や 

    蛙とび込む 

           水の音


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