光に触れたくて。家を出て。街を歩いて。
光が好きだ。
一つ一つの灯りに、それぞれの物語があって共存している今を見ることができるような気がする。街の灯りが好きだ。星だって同じだ。結んで繋いで物語る。星空が好きだ。
反射している世界が好きだ。
実物よりも反射される物体のテクスチャーや揺れが投影して見える光がなお好きだ。
暈けた光も好きだ。
柔らかく包み込むように、でも何処か雅やかで艶めかしい。視えている情景が少しだけ拡がっていく世界の拡張感が好きだ。
雨が降る日には少し憂鬱だけど、嬉しい。
光をもう少しだけ触れられる気がするんだ。
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