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整理収納業とはまさしく「プロセス・エコノミー」

偶然拝読したこちらのnote。
これからは「アウトプット・エコノミー」ではなく、「プロセス・エコノミー」が流行るだろう、というものでした。

プロセス・エコノミーは完全に僕の造語なのですが、プロセス・エコノミーとは「プロセスを共有するところがお金を稼ぐメインとなる」みたいな形のイメージです。

商品という完成形を売るのが「アウトプット・エコノミー」だとすると、その商品を作る過程を売り物にするのが「プロセス・エコノミー」、という感じ。…とのこと。

これってまさしく整理収納業だ…!
と少し感動してしまったので、今日はこの件について。

■整理収納はお客様との「共働」が必須

片付けというと、「ここをイイ感じにきれいに片付けといてちょうだい」という感じで誰かに頼む――というのを想像する方が多いでしょうが、そうではありません。
必ずお客様(時にはご家族全員)がご同席のもとでしか作業が行えないのです。
なぜなら「何を捨てるか」の判断をお客様自身にしていただく必要があるから。われわれ整理収納アドバイザーはそのサポートをするにすぎません。
「これ、古いし汚いから捨てちゃいましょうよ」なんて口が裂けても言えない仕事です。もしかしたらそれは誰かの形見かもしれませんし、古いがゆえに愛着を持って捨てられずにいる方も大勢いるからです。

そう考えると、整理収納業は、片付けてキレイになるまでの「プロセス」をお客様に味わっていただくための仕事なんですね。

なので、勘のいい方は、そのやり方さえ学べば一人で作業を続行できます。
なんならノウハウを学んで自分で開業だってできる。
過程を愉しむものだから、完成形は人によってさまざま。
色んな楽しみ方ができる。
なるほどなー! と一人で膝を打ったのでした。

■やりすぎると「自分を見失う」かも? メリットとデメリット

誰かとともに作り上げていくということのメリットを、元記事では以下のように3つ挙げています。

●1つ目はアウトプットを出す前からお金が入る可能性があるということ
●2つ目としては「寂しさの解消」
●そして3つ目が、「長期的なファンを増やせるかも」というところ

確かに。私のように個人で仕事をしている者としてはお客様と二人で会話しながら作業できるというのもポイントが高い。「仕事を完遂するまでが仕事」という、一見矛盾した感じの仕事なので、その過程ですでにお支払いいただける。一緒に作業するおかげで仲良くなれて、ご紹介なども多数いただける。

なんだかいいこと尽くしのようにも思えますが、、、
少し思ったのは(というか各現場で自分もひしひしと感じているのが)
やりすぎると自分の軸がぶれそうになる、ということかな。

プロセスを公開するということは、常に商売相手から見られているということでもあります。
そして、相手を意識しすぎた商品作りは、時として自分を見失うことにもなりがち。

私もお客様から「絶対に何ひとつとして捨てたくないんです!」と言われ続けると、「あぁ、もう好きにしてもらおう…」と諦めモードになってしまったりします。

こういう時に「自分軸」を再確認するためのツールは持っておかないと駄目だな、と常に心掛けていて。
ちなみにそれが何かというと、私の場合はこのnoteだったりします。
自分の仕事への想いとか、見失ってはいけないものをただ毎日ダラダラ書いてるだけなんですが、こうすることでブレない自分を作る努力をしている…つもり。
その辺のさじ加減が難しいんですけどもね…!

■本日のまとめ

▶整理収納業(片付け業)ってプロセスエコノミーなんだな。
▶片付けるための過程をお客様に愉しんでもらうための仕事なんだな。
▶お客様ファーストは良いけど、自分を見失わないようにしなきゃだめだな。
▶それには、noteみたいに自分の考えを綴っておくことが有効、かも。

最近たくさんの方にお読みいただいていて感謝です…!

もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)