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自分追い込み系でうつ病状態になってしまった教員がなぜ自己肯定感を取り戻せたのか?(第5話)

変化➁
プレッシャーが減り気楽に仕事に向えるようになった。

以前は常に「不足感」があったように思う。
授業では授業の準備にこだわってしまい、「もっとしっかり準備をしていい授業をする必要がある」と思う傾向にあった。授業の仕方や教授法の知識をしっかり学び、質の高い授業がしたいという気持ちが強かった。長期休みの際には教授法のセミナーに参加したり、本を買ったりして研鑽を積むようにしていた。

それらで学んだことを生かそうと、自分なりに工夫して授業に臨んでいた。準備はできる限りするが、「もっとまだよくできるのに・・・」という自分は準備不足であるという意識が常にあった。

そのような自分にプレッシャーをかけてしまう感じがかなり減った。「準備はある程度はしたからなんとかなるだろう」と考えるようになり、むしろその場での生徒とのやりとりを楽しみながら授業をしたり、その時に思いついたことを軽い気持ちで言ったりするといったような即興的にこなせるようになったように思う。

その結果、授業の少し前に不安になって追加で準備しだしたりすることがなくなった。また、以前は授業後に疲労感を感じることがよくあったが、そのような感じがすることはなくなった。生徒の授業での反応も以前よりよくなったような感じがした。

また、「自分に自信がない」「自分の存在には価値がない」という意識を持っていたことから、仕事の中で自分の思ったことや言わなければならないことをストレートに伝えることに迷いが生じたり、違和感を感じながら伝えるということがあった。そのような状態で言葉だけ言ったとしても、生徒や同僚にうまく伝わらなかったことはよくあったように思う。

自分の価値や自分のこれまでしてきた努力などを認めるように心掛けるようになってからは、何かを伝えなければならないときも変に気負うことがかなりなくなり、フラットな気持ちで物事をこなせるようになった。

「不足感」から自分にプレッシャーを与えて、うまくいかずに落ち込む、というサイクルがほとんどなくなり、「自分ならできるから大丈夫なはずだ」という感覚が持てるようになってきた。

この変化は自分としては大きなもので、今までの人生の中で一番自分を信頼できているという感覚が持てるようになった。

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