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本についての文章を書くなら焦点を絞れ

昨日のnoteで、フィクションの感想を書くのが苦手なら何か距離のあるものと組み合わせて書け、と述べた。

この手法のメリットをもう少し一般化して語るならば、焦点が絞られることにあると思う。作品には様々な要素が含まれているので、ただ感想を書こうとしても何から手を付けていいか分からない。それが共通点や組み合わせについて考えることで、他の要素を一気に切り捨てることができる。だから感想文を書きやすいのだ。

上記の話はマンガやアニメなど、メディアを問わないジャンルについての話だった。だがこれと似たようなことは多い。その一つが本に関することの文章である。

読書感想文や書評を書くのは難しい。少なくとも俺はそう思っている。いまだに紹介文を書く時は、どう書こうかで頭を悩ませる。これもまた、本には様々な要素が含まれているからだ。それなりの内容がある本の全体を上手くまとめ、文章に落とし込むのは至難の技である。

では俺はどうしているかというと、様々な選択肢を排除して、焦点を絞り込むことを意識している。そうすると取り上げる要素に優先順位が付き、何をどのように書くべきか見えてくる。焦点を絞り込む方法としては、以下の三つの観点を考えるのが効果的だ。

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