見出し画像

久しぶりに「演奏してみた」話

演奏動画(いわゆる弾いてみた)を投稿してみた。
久しぶりすぎて「こんな感じだったっけ…」と思いながら3連休で録音・撮影・編集をしてなんとか仕上げることができた。

ニコニコ動画へ投稿していた頃 を思い出すと、00年代後半はスマホが普及する前で録音や動画編集できる環境が自宅にあるのは珍しい時代だった。ゆえに音楽文化というよりもヲタク文化が色濃く出たこともあってか、演奏してみた界隈はPCを扱えるヲタクが己のパッションを動画にして殴り合う…そんな印象だった。

もちろん上手い人もいたけど今みたいに本職が混じることは稀だったし、多少グズグズでも面白ければ受け入れてもらえたため、わりと思いつきで演奏動画を撮影しては投稿していた。

当時は録音してから撮影を重ねる「当て振り」があまり好まれなかった時代で、私もそのスタンスだったせいか動画は常に良いテイクが撮れるまで一発撮りを徹底していた。しかし、はじめて2年も経つとそれが段々面倒に感じて動画投稿から離れて今に至る… といった所だろうか。前置きが長くて申し訳ない。本題に入ろう。




きっかけとIR

2023年は夏と冬に2本ライブすることができた。ΦNALITY BLASTライブサポート 以来となるため約6年ぶりのステージだった。実はコピーバンドでの出演は初めてでしっかり曲を覚えるのに苦労したけど、マジメに取り組んだ甲斐あってか少し感覚を取り戻すことができた。その延長で年末年始の休暇を利用して演奏動画をやってみようと思ったわけだ。

もう一つきっかけを挙げると、IR(インパルスレスポンス)を使い始めたことがある。ノーザンキラー氏 との会話で興味を持ってから無料配布されているIRを漁り、感覚を掴めてきた頃に有料のIRを購入してみたら好みにマッチして、それからIRセッティングが面白くなり後述する音作りをこの場で披露したくなったのだ。

OwnHammer AMPG Bass

これまで扱ってきた「アンペグのキャビシミュ」はレンジ感に趣を置くようで「引っ込んだ所で鳴る」そんな印象が強かったが、これはグッと前に出る感じと中音域がスカスカにならない所が気に入った。それからこのIRを中心に HX stomp のセッティングを見直すことにした。


HX stomp での音作り

#1. ピッチシフター(Line6オリジナル)※未使用
#2. ノイズゲート(Line6オリジナル)
#3-1.プリアンプ(SansAmp Bass Driver DI V1)
#3-2.プリアンプ(Noble Preamp BASS DI)
#4. コンプレッサー(BOSS CS-1)

#5. ベースアンプ(Ampeg SVT-4 PRO)
#6. オーバードライブ(Paul Cochrane Timmy Overdrive)
#7. IR(OwnHammer AMPG BASS)

ポイント1(分岐 #3-1、#3-2)
サンズは高音と歪み、ノーブルは中低音を主張したものをミックスする目的で分岐させる。

ポイント2(#4)
コンプレッサーはシンプルなタイプを選び、前段のプリアンプで味付けした成分をギュッと濃縮させる目的でここに配置。

ポイント3(#6)
Timmy Overdrive は欲しい歪みを表現しつつ余分な高音・低音をカットする目的でアンプの後段に配置した。

料理に例えるとポイント1~2で下味を整えてアンプで調理し、ポイント3で隠し味的なスパイスを加えてを最後にIRで仕上げる。そんな音作りにした。以前よりも音の解像度が格段に上がったことと所々引き算を入れることで低音が飽和しないプリセットが完成したと思う。別途IRを購入する必要はあるが作成したプリセットは下記からDLできるのでよかったらご利用ください。


選曲とベースレス加工

ここ数年よく聴いている RAY の2ndアルバムGreenから「レジグナチオン」を選んだ。シンプルで心地よいベースラインとシューゲイズ感が気に入っている。現在のメンバーでは 月海まお(ボブ)推し。

Moisesの画面

耳コピして採譜するうえで Moises というアプリを使用してみた。これはパート毎に音を分離できるアプリでバンドサウンドであれば欲しいパートだけ抽出したり、反対に弾きたいパートを抑えて出力できるもので、お試しで使ってみて良い感触を得られたのでサブスク有料版を導入してみた。原曲から耳コピするよりも遥に効率が良いし、コードやBPMも表示してくれるのでとても使えるアプリだと思う。これを使って採譜しつつ OTOTOY で購入したロスレス音源をベースレスに加工したものをミックスする際に活用した。


録音・撮影・編集・サムネイル作成

録音は Cakewalk を使用
iPhone で撮影した動画を Clipchamp で編集
Adobe Express でサムネイルを作成

このチャプターは語れるほどスキルがないため割愛するが、どれも無料なのに良いクオリティなため「良い時代になったな…」と感じた。


投稿した動画

完成した動画がこちら。
冒頭でも綴った通り久しぶりだったため、サクッと投稿するには至らなかったがあれこれ模索しながら完成に近づいていくのは面白かったし、次にやりたいことも浮かび上がってきたので、当時のペース…とまではいかないが継続していきたいと思う。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?