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体育会系がぶつかる壁。仕事編

中学、高校と運動部に所属していて典型的な体育会系女子だった。

体育会系と言ってもそれは性格ではなく、実質的に運動ばかりしていたという意味で。

特に高校は、近隣の中学から有望な選手が集まってくるような強いチームで、練習もかなり厳しかった。

朝練から始まり夕方もしっかり練習、土日には試合があったり、シーズンオフには合宿なんかもあった。

私の高校生活は部活が中心だったと言っても過言ではない。

上下関係がとても厳しく、先輩の姿が見えたらどんなに遠くても挨拶したし、試合では脱ぎ捨てられたジャージを畳んだり、マッサージをしたり、集合させられて正座で長時間にわたり説教をされる事もあった。

顧問の先生が言う事は絶対。

あれはどう考えても今で言うパワハラだ。

ただ、そんな厳しかった部活も今となってはとても良い思い出になっている。

高校時代の部活仲間が集まれば数えきれない程の笑い話が出てくるし、その笑いは厳しい環境の中だったからこそ生まれる類のものだと思う。

前置きが長くなってしまったが、そんな体育会系出身の私が社会に出てみてぶつかった壁があった。

今回はその事について書いてみたい。


頼まれた事には必ず「はい」と答えるものだ。断るなんてありえない。

これはあくまでも私個人の話なので、全ての体育会系出身者に当てはまる事ではないと思う。

ただこういう人は多いんじゃないだろうか。

厳しい上下関係を叩き込まれているので、目上の人の頼みを断れない。

仕事の場合、まだ実力が伴っていないような事でもとりあえず引き受けてしまう。

断る=不誠実だと思っていた。

とりあえず受けて挑戦してみる。

体育会系お得意の、チャレンジ、努力、諦めない!

それはもちろんプラスに働く場合もある。

でも自分の実力以上の仕事を受けてしまった場合、結果として迷惑をかけてしまう事になる。

印象に残っているエピソードがある。

私より一年あとに入ってきた女の子。

後輩にあたるのだが、彼女はできない事はハッキリできないと言うような子だった。

上司に頼まれ事をしても「あーそれは無理ですね。」と答えていた。

私は衝撃を受けた。

無理ですって、断るって、ありえない!

誠実さが足りない、と思った。

その一方で、私は仕事ならなんでも「はい」と引き受けていた。

仕事ってそういうものでしょと思っていた。

でも、できないものはできないのだ。


部活は気持ちが大事、仕事は結果が大事。

もちろん部活も結果を残す為に練習している。

だが、結果よりも過程が大事だとされる。

どういう思いで練習したのか、努力したのか、精神的なものが重要視される。

この体育会系部活の精神で仕事をしていると、確かに入口は広がる。

上司からすると、なんでも引き受けてくれるので仕事を頼みやすく、仕事の数をこなす事はスキルアップに繋がる。

ただ、やる気だけではどうにもならない仕事もある。

それを見境無く引き受けてしまうと会社や上司に迷惑をかけてしまうし、結果自分も傷ついたり落ち込んだりしてしまう。

時には断る事も大事。

先に書いた、ハッキリと断る事ができる後輩を思い出す。

断る=不誠実なんかじゃない。

良い仕事をするという意味では、断る事こそが誠実という場合もあるのだと気付く。


まとめ

体育会系の良さを活かして仕事は積極的にチャレンジしつつ、もし自分の実力以上の仕事を頼まれる事があれば、誠意を持って断る勇気を持とう。


ちなみに、出産し母親となってから7年になるが、ママの世界でも体育会系出身であるがゆえにぶつかった壁がある。

それはまた次回にします!







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