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”Young Adult”を見て思うこと

この映画、確か大学生の時にTSUTAYAで借りたんたけどなんか当時の自分にはあまりにも暗くてつまらなくて途中で見るのをやめた映画。当時は、あーお金払ったのに最後まで見なかったなって気持ちだったのを覚えてる作品。
今日、なんとなく見る気になったのは、自分の人生があまりにもつまらなくて単調な気がして虚しくていらいらしてたから。Young Adultって、10代後半とかティーンエイジャーとかそんな意味。もしかしたら、こんな意味もあるかもしれないし
ないかもしれないけど、若い頃を引きずった大人って意味もありそう。普通に”ヤングアダルト”って検索するとマカロニえんぴつってバンドが出てくる。このバンドも大学生の頃に出てきたんだよね。今では人気バンドになってびっくり。
その話ではなくて、映画の話。メイヴィスがあまりにもふてくされててわがままですぐ機嫌が悪くなって、面白いくらいに自分に似てた。すごいわかるってなった。うまくいかなくて、色んな悪いことが起きて、ふと過去の幸せだった瞬間が蘇ったらそこにすがりたくなる。今の私だって思った。過去に戻って、またもとに戻れるって思う。その気持ち、考えはすごくわかる。
私もだからこそ過去の実家にすがってて、帰る家がないって嘆いて、悲劇のヒロインぶって。でも、その家がなくなったように、時間は無情にも進んでて、昔の自分の家ももうなくなって、離婚した両親も時間も進んでて、お互いに幸せを見つけて、勝手に幸せになってる。本当は、自分の時間もずっと進んでるんだよね。立ち止まって後ろしか見てないけど、その後ろではずっと時間が進んでる。メイヴィスも本当は元彼との楽しい時間を取り戻せば、幸せだった自分を取り戻せるって信じてるんだよね。悲しいけど、それにしかすがるものがその時の彼女にはなかったんだろうな。わかるけどね。それでもあんな大胆なことを元彼の娘のセレモニーで私はできないけど。とう言うか、あんな状況の人に可哀想って、孤独でおかしくなってるなんて言われたら、たぶんハンマーで殴られたくらい衝撃が走りそう。でも、それくらいの状況がないと自分の状況がわからないかもね。
それでも過去にすがることや過去を懐かしんだりすることは悪いことではないと思う。だって、自分の過去だもん。一生ついてくるんだし、たまには、振り返ったっていいと思う。たまには、懐かしんで、その過去の栄光や思い出に浸ってもいいと思う。たぶん、ちょうどいい温度のお風呂に浸かるみたいな感じだろうけど。でも、浸かりすぎは注意。お風呂といっしょで出られなくなるし、手足がふにゃふにゃになっちゃう。
それでも、今しんどくて、今の自分がちょっと過去を振り返りすぎてて、その過去から動けないならこれを見て共感して、客観的に彼女をみて、自分をみてほしい。
そして、最後には、ないものを数えるばかりじゃなくて、とりあえず今自分が持ってるものだけを数えて大事にすればいいと思う。私も、今から今の自分が何を持ってるか考えて数える。過去にばっか浸ってられない。とてつも重たい一歩を踏み出す。

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