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【アルコールとの付き合い方を考える⑤】変えていくにはトップダウンもボトムアップも必要。タバコと比較してみた。

こんにちは~honaです!

「アルコールとの付き合い方を考える」シリーズ。一応今日で最後にしようかな~と思っています^^

ここまでアルコールでの大損失エピソード、失うもの、社会の在り方について論じてきましたが、ではアルコールのこれからってどうなる?という事を個人的な見解をまとめていきたいと思います。


そのうえで、今回はタバコと比較しながら考えていこうと思います。

タバコとお酒。非常に依存性が高く、健康への悪影響があると考えられている、非常に近しい存在だと私は考えています。

タバコもお酒のようにストレス解消法のような感じで数十年前まではオフィスでもタバコを吸えるくらい社会に容認されていた過去があると思います。
しかしながら、近年ではその健康への悪影響の認識が浸透してきていて、禁煙する人が増えたり、せめて紙タバコから電子タバコに変えたり、国や自治体が喫煙スペースなどに規制を設ける動きもありますよね。

そんな中ですので、想像に難くありませんが、タバコの市場規模と言うのは日本では年々縮小が続いているようです。

ただ一方で、世界全体では喫煙者が増えているようで、市場が拡大している動きもあるようですね。


しかも、日本でタバコ製造を独占しているJTさんも、2020年度の売上高の約6割が海外たばこ事業なのだそうです!初めて知りました。

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_tabacco/proceedings/material/tabakoe20210423.pdfより



したがって、少なくとも日本においては、タバコは少しずつ市場が縮小していると言う流れがある。
では、似た性質をもつお酒も同様に縮小していくと言う未来が描けるかもしれない?と仮説を立てました。

1.歴史

そこで大事な要素になるのが、これまでの歴史です。

タバコは日本に入ってきたのが16世紀頃。ポルトガル人が鉄砲とともに持ち込んだことで江戸時代に喫煙習慣が広まったそうです。

一方でお酒はと言うと、紀元前4000年頃にワインがメソポタミア地方のシャメール人によって飲まれていたそうで、日本古来のお酒も8世紀頃、奈良時代には製造方法が確立されていたそうです。

つまり、タバコとお酒では人々にたしなまれていた歴史の長さが大きく異なります。 

さらにお酒については、日本ではもともと庶民が自由にも飲めると言うものではなくて、お祭りや正月、慶事など大事な時(例えば神前へのお供え、結婚式等)に使われるものだったそうで、今でもその風習が残っていると思います。

つまり私たちの生活のあらゆる場面に、お酒がすっかりなじみすぎてしまっていると言う歴史があり、それがアルコールを容認するような感覚を無意識に植え付ける1つの要素になっているのではないかと考えました。

2.規制


そのような歴史的背景があるなか、両者はどのように規制されてきたのでしょうか。

タバコが近年規制が強まってきたのは、2005年に発行されたWHOの「たばこ規制枠組み条約」と言うものが、きっかけの1つになっているようです。

しかしながらこちらと比較すると、日本の規制はまだまだ充分でない点が多く今後の取り組みが課題となっているようです。

そしてなんとアルコールに関しても、WHOが言及し始めているようです(その背景までは存じませんが)。
アルコール関連政策について世界と日本の動きをわかりやすくまとめたものがネットにありましたのでご参考ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000608857.pdfの2P目


と言う事は、全体の流れ政策の流れ的には、タバコと同じように少しずつ規制が強くなっていく可能性もゼロではなさそうな感じがします。

ただ昨日の記事でも触れた通り、日本のアルコールの規制は諸外国と比べるとゆるいと言う指摘もあります。
その理由は宗教(キリスト教やイスラム教)上の理由でお酒に厳しいと言う背景もあるようですが、海外では買えるお店や時間が限られている、広告にルールがあるなど制限があるようです。


結論。ボトムアップもトップダウンも必要


ここまで考えてきた中で、タバコとアルコールの歴史的背景と規制の流れを考えると、タバコの規制が強くなっていったようにアルコールの規制も少しずつ強くなっていくと言う可能性は、今後あり得ると思います。

一方で、もちろん大きな流れは規制強化が持たれますが、一個人レベルでも、自分自身、また大切な人の健康を守るため、大切な時間を人生をより豊かにすることに使うために、アルコールを控える・やめるといった選択肢を持つこと、アルコールの危険性をもっと多くの人に理解・認知してもらうことが必要になると感じました。

ただ「アルコールはストレス解消法の正義」みたいな風潮があると思うので、アルコールは危険!と口に出していくのはなかなか憚られると思います・・・。
それでも、私は自分の大切な家族や友人がアルコールで苦しい思いをするのは嫌なので(自己満、おせっかいかもしれませんが)、私もこれからはこのnoteに書いたことをもとにして、アルコールは危険だよ!と言うことを周りの人に少しずつ伝える努力を、していこうと思っています。

規制強化でトップダウンでの流れを作ること、かつ個人個人でアルコールの危険性を理解して周知していくボトムアップの動きも作ることで、アルコールで不幸な思いをする方々が少しでも減るのではないかと考えました。



このシリーズを読んでくださった、心優しい皆様。
ぜひとも今一度、アルコール習慣について、考え直してみませんか?

ご意見があれば何なりとコメント頂けると嬉しいです。


ではでは今日はこのへんで。

お読みいただきありがとうございました!


hona

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