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働いて赤字を作る人たち

私が経営をして一番学んだこと。

それは「働いて黒字にする人」と「働いて赤字にする人」がいることです。

今日は労働利益の話を中心に、近年の子どもたちのキャリア教育の話まで派生させます。

経営をする中で思うこと

端くれですが経営者、雇用主です。

日頃から「多くの雇用を作りたい」と言う私が、同じ口でこんなことを言うのは違和感を覚えるのですが....

従業員さんというのは、働いて黒字にできる人と赤字を作る人に分けられるんだなーと感じています。

例えばですが、1人の従業員さんに500円の商品を400円で作られてもほとんどの場合は赤字。けれど従業員さんとしては「私は、100円の利益を生んでいる!」「働いてさえいれば会社の役に立っている!」と思う人が大半。そして赤字を出していたとしても、時間をかけて働いたことがすごく誇らしそうなのです。

他にも例を挙げておくと
「ここをお掃除しておきたい」
「ここまでやってから帰りたい」
「私のやり方で丁寧にしないと気が済まない」
などといったケースも同類だったりします。

事業主のことを思っての他者貢献的な気持ちは本当にありがたいのですが、その行動が人件費と言う形で営利を蝕んでいる。全てがそうとは言いませんが、そうしたケースも実際にあるんです。

若いころの私のはなし

新入社員のころの私は、赤字を生み出す典型でした。「長時間働いた私は、よく頑張った」と思っていたし、長らく働くことで、会社に貢献できていると悪気なく思い込んでいました。

けれども、その行動は人件費を使い「労働」だけをしていたに過ぎません。

そのような心持ちで働いていたのは、おそらく学ぶ機会の損失が大きく影響してんのかなーと振り返ります。

日本は長らく「年功序列制度」に守られていました。転職をせず年齢さえ重ねれば給与が増えていっていた自動システム。私たちミドルエイジ世代は、その構造の中で「もらう給与以上のことをして尽くしたい」と言った人をたくさん見てきたんです。そして、それこそが会社に対する貢献だと勘違いしてしまっているのかもしれません。

私たち「今を働く人たち」と言うのは、時代の変化に合わせて働き方をアップデートする必要がある。アップデートするためには、エコノミクス的なことをきちんと学ぶ機会が必要だったのではないでしょうか。

キャリア教育について

近年は小学生でも「キャリア教育」を受けます。うちの子もキャリアパスやキャリアデザイン、キャリアビジョンなど、学んでアウトプットしたプリントを持って帰りました。

目を通すと、働く意味や働くやりがいが全面に出ています。

けれど、それだけではダメだと思うんです。今やイノベーションが起きず、小さなお商売の国に向かう日本の中で、なるべく早くから利益作りをな学んだ方がいい、そう思うんです。子どものうちから、実務的に黒字と赤字について学んでも損はないと考えます。

大人のあなたは「働くこと」と「利益を生むこと」を分けて考えられますか。私もまだまだです。

今日はここまで〜




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