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またしても子供と

昨日のことだか、朝から取り置きした銀河英雄伝説を息子とみる。

小説も貸しているから、子供の反応が面白い‼️

このシーン、確かヤンは・・とか。ここでは確か◯◯があってとか言っている。

しっかり読んでるなーと思う。

先を考えると

子供にネタばれはできないが、銀河英雄伝説って、実は死者の存在が大きい。キルヒアイスが死者となることで、ラインハルトは善政を敷いていく、また物語後半でヤンも亡くなるが、義息のユリアンが思いをひきついでいく。

死者の思いを生者が引き継ぎ、死者が生者が道を外さないか見守っている。

我々の人生も同じだと思う。

僕を本当に住職にしてくれたのは、元筆頭総代だった方の死だったし、人間としてどうあるべきかを教えてくれたのは、学門の恩師の死だった。

死は師でもある!?

死と死の周辺が私を僧侶として立たせたと言える部分があるのは、明らかであり、死が師でもあるのかもしれない。

『仏典をよむ  死からはじまる仏教史』では

それは、仏教がブッダの教えから直接生まれたのではなく、ブッダの死後、その死を乗り越えようとするところから出発しているという視点である。そのために、仏教は否応なく死者という異形の他者と正面から向き合わなければならなくなった。(11頁)

ラインハルトもユリアンも私も「その死を乗り越えようにするところ」から出発しているのであり、「否応なく死者という異形の他者と正面から向き合う」のである。

仏教は確かに死から始まるが、それは仏教だけではない、多くの方々の人生そのものとも言えないだろうか。

7月に入る。死者に思いを馳せる2ヶ月が始まる。



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